2012-12-15

カフカと安全ヘルメット(都市伝説・・)

心配性だったカフカは、工場現場への視察
    の際に、万一の事故を考えて軍用ヘルメットを着用していたという。経営学者
    ピーター・ドラッカー(1909年 〜 2005年)は、晩年の著書『ネクスト・ソサエティ』(上田
    惇生訳、ダイヤモンド社、2002年5月。原題は、Managing In The Next Society
    )で、世界に普及している安全ヘルメットの発明者は、カフカだと紹介している。
     また、1912年にはアメリカの安全協会からメダルから送られたと記載している。
      (同上書、P98)

     「ところで、フランツ・カフカという名前を知っておられるか? オーストリアの偉大な
    作家だ。実は 安全ヘルメットを発明したのが、そのカフカだった。彼は第1次大戦前に、
    ボヘミアとモラビア(当時オーストリア領、のちにチェコ)で労災補償関係の行政官
    だった。私(ドラッカー)の生家の近くに、クイッパーさんという同じように労災補償の
    権威が住んでいた。医師だったが、カフカを尊敬していた。カフカが咽頭結核で死の
    床にあったときには、五時起きで二時間かけて自転車で往診していた。カフカの死後、
    彼が作家だったことに一番驚いたのがこの人だった。
     たしか1912年に、カフカはアメリカの安全協会からゴールドメダルをもらったはずだ。
    彼の安全ヘルメットのおかげで、チェコ地方の製鉄所の労災死亡者が、初めて
    1000人当たり25人を割った。」

"Kafka got the gold medal of, I think, the
American Safety Congress for 1912 because as a result of his safety helmet,
the steel mills in what is [now] the Czech Republic for the first time
killed fewer than twenty-five workers per thousand a year" (ref: Drucker,
PF: Managing the Next Society, St. Martin's Press, 2002)


     P・F・ドラッカー(1909年11月19日 - 2005年11月11日)は、オーストリア・ウィーン生
    まれのユダヤ系オーストリア人、経営学者である。彼の父親は、大蔵省の役人を
    務めた後、第一次大戦(1914年〜1918年)頃、銀行の頭取を務めていたという。

     カフカの死亡時、ドラッカーは15歳である。また、カフカがメダルを授与されたとする
    時(1912年)は、カフカが29歳、就職して4年目、ドラッカーが3歳の時である。
     さらに、カフカの死亡時頃の主治医、クイッパーさんは、ドラッカーの父および幼少
    のドラッカーの近隣に住んでいて、カフカの話をドラッカーの父親に話したらしいと
    推測できる。さらに、クイッパーは、カフカの勤務した労災補償関係の権威であり、
    金融関係に勤務したドラッカーの父とともに、広義の金融関係のテクノクラートでも
    あった。また、ドラッカーはカフカと同様ユダヤ系である。

     カフカの自伝等には、上記エピソードは見当たらない。カフカが有能なテクノクラ—ト
    だったとの記載は多いから、その証拠として記載されても良いエピソードではある。
    が、記述は見当たらない。クイッパーは、カフカの死後、彼が作家だったことに驚いた
    と記述されているが、カフカ死亡当時は、著名な作家とは言い得なかったろう。1943年
    の、フランスのノーベル賞作家、アルベール・カミユが、『フランツ・カフカの作品に
    おける希望と不条理』と題するカフカ論を『シシュフォスの神話』の付録として掲載した
    以降に著名な作家となったといえる。

     こんな状況探索だけでは、上記エピソードの事実関係は解明できない。ドラッカーも
    逝去した現在、別途の証拠がなければ、不確かな話題としか言えない。
     脱線ついでに、ドラッカーがカフカを引用した文脈を記して見る。社会的変化の諸相
    の一つに、インターネット世界の爆発的発生がある。新産業の担い手は知的労働者
    である。彼らは、専門的知識教育で育てられる。旧世界の(肉体的)労働者とは
    育ち方や価値観が違う。また、医療産業も同様である。20年後の先進社会において、
    GNPの40%は医療と教育であろう。これらの産業の「知的労働者」の教育と成果評価
    は重要課題である。医療の分野で競争原理の導入が良いとも思えない。
     ところで、抗生物質の発明など医療分野の進歩はめざましい。が、平均寿命の伸び
    にはほとんど寄与していないというのが事実である。統計的には、平均寿命は、労働
    環境の改善によって伸びている、と示されている。100年前は、労働人口の95%が
    肉体労働に従事していた。危険で体力を消耗する労働だった。
      こんな文脈で、カフカの話題が登場する。

     ドラッカーが文学者であれば、カフカのこんな文章を追加して引用したかもしれない。

     「作業は、回避不可能な、絶えることのない危険を知りつつ行われる。最も注意力
    に富む労働者だけは、自分の指の一関節が作業中に機械で加工するものを飛び
    越さないことを知っている。しかし、危険は、この労働者の注意力さえ嘲り笑う。
     スリップして木材が投げ戻されるとき、最も注意力のある労働者の手は刃の間に
    飛び込まざるを得ない」 (論文「事故防止対策」から)

The job involved investigating personal injury to industrial workers,
and assessing compensation. Management professor Peter Drucker credits
Kafka with developing the first civilian hard hat while he was
employed at the Worker's Accident Insurance Institute, but this is not
supported by any document from his employer.


Drucker, Peter. Managing in the Next Society. See: Franz Kafka,
Amtliche Schriften. Eds. K. Hermsdorf & B. Wagner (2004) (Engl.
transl.: The Office Writings. Eds. S. Corngold, J. Greenberg & B.
Wagner. Transl. E. Patton with R. Hein (2008)); cf. H.-G. Koch & K.
Wagenbach (eds.), Kafkas Fabriken (2002).

2012-11-30

東欧からの労働者階級のユダヤ系移民のために書かれた雑誌や新聞

米国のコーネル大学キール労使関係アーカイブセンターと、英国のウォーリック大学近現代史料センターが、イディッシュ語の雑誌や新聞をデジタル化し、クラウドソーシングにより英訳する共同事業を行うとのことです。

デジタル化されるのは、東欧からの労働者階級のユダヤ系移民のために書かれた雑誌や新聞で、1500ページ以上にのぼります。翻訳への協力を希望する人は、プロジェクトのサイトにおいて登録した上で、できる分量を行えばよいとのことです。

Yiddish Goes Digital (with a Little Help from Its Friends)
Crowdsourcing Project Will Create Transatlantic Labor History
Archive(Cornel University 2012/11/27)
http://communications.library.cornell.edu/news/121127/YiddishCrowdsourcing

ウォーリック大学のプロジェクトのサイト
http://transcribe.lib.warwick.ac.uk/yt/index.php/Main_Page

2012-11-14

野村廣之『フランツ・カフカ入門』

フランツ・カフカ入門
野村 廣之
価格 2,300 円 (本体2,190円・税110円)
新書判 134頁 無線綴じ
ISBN9784883618606
2011年03月31日発行

2012-11-06

『カフカ入門 世界文学依存症』

カフカ入門

世界文学依存症
室井 光広著
シリーズ:東海大学文学部叢書
ジャンル1:文学/null
ISBN978-4-486-01768-4 C1398 220頁 A5判
定価2940円(税込) 2007年11月05日

「真正の愛の世界にたどり着く前に、作家はいわば試練としての異性愛をわが身に課した」(本文より)。
カフカの秘められたエロスとは・・・・・・。芥川賞作家によるカフカ文学依存症患者組合へのイニシエーション。

目次
第一部 カフカ入門
 I 千声と一声
 II くるみ割り式
 III 見者カフカ
 IV カフカの書き出し——『変身』の場合
 V カフカの書き結び——『審判』の場合
 VI ちっぽけな問題作——『父の気がかり』考

第二部 世界文学依存症——カフカ入門のための十三参り
 1 旧訳K書と新訳K書
 2 服用と着服
 3 ベンヤミンの着服
 4 極めつきの邪道
 5 花の道行き
 6 依存症患者K
 7 人魚の男
 8 友愛的かつ裏切り的
 9 「あのギリシャの神」と「若い薬草」
 10 サトゥルヌス人
 11 遺言という錬金術
 12 聖セバスチャンの変種
 13 十三参りの終りに

カフカの門前——あとがきに代えて
主要参考文献
フランツ・カフカ略年譜

2012-10-30

グスタフ・ヤノーホ『カフカとの対話——手記と追想』吉田仙太郎訳 三谷研爾解説

 2012年11月1日配本 (1冊)
『カフカとの対話——手記と追想』
グスタフ・ヤノーホ 吉田仙太郎訳 三谷研爾解説
2012年11月1日発行予定

始まりの本
カフカとの対話
[著者] グスタフ・ヤノーホ [訳者] 吉田仙太郎 [解説] 三谷研爾

四六変型判 タテmm×ヨコmm/384頁
定価 3,990円(本体3,800円)
ISBN 978-4-622-08359-7 C1398

——「では、ヘル・ドクトル、真実はわれわれに永遠に閉ざされているとお考えなのですね」
カフカは黙った。彼の眼は非常に細く、暗い影を帯びた。彼の大きく突き出た咽喉仏が、首の皮膚の下で何度か上下するのが見えた。彼はしばらく、事務机の上に支えた両手の指先を見つめていた。やがて彼はしずかに言った。「神、生命、真実——これらは一つの事実の異名にすぎません」
私は執拗につづけた。「われわれにそれを把握することができるのですか」「それを体験するのです」そう言うカフカの声には、かすかな不安がふるえていた。——

始まりの本
現代の古典・新シリーズ

「始まりが存在せんがために人間は創られた」(アウグスティヌス)
「人間はそれ自らが始まりである」(H・アーレント)
「始まりとは〈差異をつくる〉ものだ」(E・サイード)

始まりとは始原(オリジン)。
そこから生い育つさまざまな知識の原型が、
あらかじめ潜在しているひとつの種子である。
新たな問いを発見するために、
いったん始原へ立ち帰って、
これから何度でも読み直したい現代の古典。
未来への知的冒険は、ふたたびここから始まる!
このシリーズの特色

■人文諸科学はじめ、知が錯綜し、新たな展望を示せない不透明な今の時代に、だからこそ〈始まり〉に立ち帰って、未来への指針を与える。
■トレンドからベーシックへ。これだけは押さえておきたい現代の古典。
■すでに定評があり、これからも読みつがれていく既刊書、および今後基本書となっていくであろう新刊書で構成する。
■ハンディな造本、読みやすい新組み、新編集。

2012-10-24

『ディケンズ文学における暴力とその変奏 —生誕二百年記念—』

松岡 光治 編
A5判, xii+288ページ
定価 3,150円(本体 3,000円+税)
ISBN 978-4-271-21016-0


2012年は国民的人気を博したヴィクトリア朝の作家—1812年2月7日(金)に生まれたチャールズ・ディケンズ—の生誕二百年にあたります。
 その記念事業の一環として企画された本書は、ディケンズ・フェロウシップ日本支部の会員15名が、彼の15の長篇小説をそれぞれ担当し、〈暴力〉に焦点を絞って書いた論文のアンソロジーです

 それぞれの章には扉絵と4つの図版が掲載されており、ディケンズ文学だけでなくヴィクトリア朝における暴力問題が様々な角度から論じられています。



目 次

まえがきに代えて——暴力と想像力

序 章 「抑圧された暴力の行方」 (松岡光治)
 第1節 産業革命期とヴィクトリア朝の社会風潮
 第2節 暴力のジェンダー化と二重規範
 第3節 抑圧の移譲と階級問題の解決策
 第4節 ショーヴィニズムによる人種差別

第1章 『ピクウィック・クラブ』 (中和彩子)
 「ピクウィック氏のげんこつ」
 第1節 暴力の抑圧
 第2節 暴力と身分
 第3節 一発のげんこつ
 第4節 もう一発のげんこつ

第2章 『オリヴァー・トゥイスト』 (松岡光治)
 「逃走と追跡——法と正義という名の暴力」
 第1節 孤独からの逃走
 第2節 追跡の快楽
 第3節 恣意的な暴力としての法
 第4節 正義に内在する暴力性

第3章 『ニコラス・ニクルビー』 (西垣佐理)
 「喜劇としての暴力——舞台と社会の間」
 第1節 喜劇およびメロドラマの伝統と暴力場面の意義
 第2節 舞台背景としての社会問題
 第3節 劇的効果を生み出す暴力
 第4節 〈喜劇〉から〈小説〉へ

第4章 『骨董屋』 (猪熊恵子)
 「音の海を逃れて」
 第1節 傷跡に語らせよ
 第2節 クウィルプの声、その暴力
 第3節 食い違う語り手のシルエット
 第4節 「その話はもうやめろよ、チャーリー」

第5章 『バーナビー・ラッジ』 (渡部智也)
 「眠りを殺す」
 第1節 究極の暴力としての断眠
 第2節 眠りが奪われる
 第3節 眠りを取り戻せ
 第4節 暴動はまた起こるのか

第6章 『マーティン・チャズルウィット』 (畑田美緒)
 「声なきものたちの逆襲」
 第1節 権威の喪失
 第2節 老人たちの復権
 第3節 暴力依存と死者の告発
 第4節 新大陸VS旧大陸

第7章 『ドンビー父子』 (松村豊子)
 「疾走する汽車と暴力」
 第1節 決闘の封印
 第2節 虐待の激化
 第3節 家庭内における暴力の規制と抑制
 第4節 線路は続くよ、どこまでも

第8章 『デイヴィッド・コパフィールド』 (川崎明子)
 「海の抑圧——ロビンソン・クルーソー挽歌」
 第1節 暴力をふるう海
 第2節 船に乗るスティアフォース
 第3節 浜に揚がるエミリー、川を嘆くマーサ
 第4節 陸を選ぶデイヴィッド

第9章 『荒涼館』 (中村 隆)
 「国家・警察・刑事・暴力装置」
 第1節 国家という暴力装置
 第2節 無名の警官の暴力
 第3節 警察という暴力装置
 第4節 バケットの暴力

第10章 『ハード・タイムズ』 (玉井史絵)
 「教育の(暴)力」
 第1節 教育と暴力
 第2節 学校教育と徒弟教育
 第3節 「合理的な学校」
 第4節 〈娯楽〉という教育

第11章 『リトル・ドリット』 (武井暁子)
 「内向する暴力——病的自傷者はなぜ生まれるのか」
 第1節 病的自傷の定義
 第2節 自傷の要因
 第3節 ヤマアラシのジレンマ
 第4節 排除/矯正される自傷者

第12章 『二都物語』 (矢次 綾)
 「孤独な群衆の暴力性」
 第1節 未曽有の大事件を記述する
 第2節 ディケンズによるサンキュロティズムの研究
 第3節 群衆が潜在的に保持する暴力性
 第4節 群衆の孤独と暴力性

第13章 『大いなる遺産』  (鵜飼信光)
 「種子=ピップは牢を破って外で花を咲かせるか」
 第1節 穏やかどころではない人々
 第2節 「そんなにも多くの小さな引き出し」
 第3節 取り壊されたサティス・ハウス
 第4節 打つことの暴力と建設、逃げ続ける一人の囚人

第14章 『互いの友』 (宮丸裕二)
 「腕力と知力——欲望と階級」
 第1節 階級と肉体の結びつき
 第2節 暴力と知性に挟まれる中産階級
 第3節 中産階級に残像として映る傷跡に充ちた世界
 第4節 肉体性忌避の現代

第15章 『エドウィン・ドルードの謎』 (加藤 匠)
 「クロイスタラムに潜む闇の暴力」
 第1節 過去の痕跡
 第2節 「別種の恐ろしい奇跡」
 第3節 直観と論理
 第4節 クロイスタラムに落ちる帝国の影

あとがき

使用文献一覧

図版一覧

執筆者一覧

索引

2012-10-19

ハプスブルク帝国の最後の財務相Josef Redlich (1869-1936)遺産

オーストリア国立図書館に寄贈された。

Bemerkenswert sind vor allem die Briefwechsel mit berühmten
Persönlichkeiten wie Hugo von Hofmannsthal, Hermann Bahr, Felix
Salten, Ignaz Seipel, Karl Renner, Richard Coudenhove-Kalergi oder
Alice Schalek.

Als Jurist und Universitätsprofessor korrespondierte er mit
zahlreichen Intellektuellen seiner Zeit. So finden sich im Nachlass –
neben privaten Aufzeichnungen, Fotografien und Materialien zu Redlichs
wissenschaftlichen Arbeiten – äußerst umfangreiche Korrespondenzen mit
herausragenden Persönlichkeiten des literarischen und öffentlichen
Lebens: Hermann Bahr (296 Briefe), Hugo von Hofmannsthal (64 Briefe),
Joseph Maria Baernreither, Edmund Bernatzik, Richard
Coudenhove-Kalergi, Heinrich Friedjung, Michael Hainisch, Thomas G.
Masaryk, Karl Renner, Felix Salten, Alice Schalek, Ignaz Seipel oder
Jakob und Julie Wassermann.

Tagesaktuelle Einblicke in die „Schicksalsjahre Österreichs" 1908 – 1918

Gerade in den Tagebüchern berichtet der österreichische Politiker und
Gelehrte tagesaktuell über die „Schicksalsjahre Österreichs" von 1908
bis 1918 und erlaubt so einen Einblick in das politische und
gesellschaftliche Geschehen des habsburgischen Vielvölkerstaates.
http://www.onb.ac.at/services/presse_21094.htm

2012-10-18

近現代のドイツ系ユダヤ人の各種資料を提供する“DigiBaeck”公開

franzkafkaで検索すると、36件ヒット
Fanta, Berta夫人の日記や、プラハサークルの貴重な資料も多数


2012年10月16日、Internet Archiveは、Leo Baeck
Institute(LBI)とともに開発した"DigiBaeck"を公開しました。"DigiBaeck"は、LBIが所蔵する、16世紀から20世紀の第二次世界大戦までのドイツ系ユダヤ人のアーカイブズ資料や手稿資料、それらの人々が作成した芸術作品、図書、雑誌、写真、オーディオ記録のデジタル化資料を提供するゲートウェイサイトとのことです。

DigiBaeck
http://www.lbi.org/digibaeck/

Launch of the DigiBaeck Project (Ineternet Archive Blog 2012/10/15付けの記事)
http://blog.archive.org/2012/10/15/launch-of-the-digibaeck-project/

2012-10-16

Court orders Kafka scripts moved to Israel library

Court orders Kafka scripts moved to Israel library
October 15, 2012(Mainichi Japan)

JERUSALEM (AP) -- After a long, tangled journey that Franz Kafka could
have written about himself, an unseen treasure of writings by the
surrealist author will be put on display and later online, an Israeli
court ruled in documents released Sunday.

Ownership of the papers had been in dispute after the Israeli National
Library claimed them, over the wishes of two sisters who had inherited
the vast collection of rare documents from their mother and insisted
on keeping them.

Friday's ruling by the Tel Aviv District Family Court ordered the
collection to be transferred to the library in Jerusalem, which had
argued that Max Brod, Kafka's close friend, had bequeathed the
manuscripts to the library in his will.

The two sisters, Eva Hoffe and Ruth Wiesler, had inherited the
documents from their mother, Brod's secretary, and had been storing
them in a Tel Aviv apartment and bank vaults.

Kafka, a Jewish Prague native who wrote in German, is known for his
dark tales of everyman protagonists crushed by mysterious authorities
or twisted by unknown shames. His works have become classics, like
"The Metamorphosis," in which a salesman wakes up transformed into a
giant insect, and "The Trial," where a bank clerk is put through an
excruciating trial without ever being told the charges against him.

The trove is said to include Brod's personal diary and some of Kafka's
writings, including correspondence the two kept with other notable
writers, which could shed new light on one of literature's most
influential figures.

The German Literary Archive was not part of the legal proceedings but
had backed the sisters' claims, hoping to purchase the manuscripts and
arguing that they belong in Germany.

Ulrich Raulff, who heads the archive, said the papers have drawn great
interest because they will likely reveal much about the years in
Kafka's life that the public knows very little about.

"I hope that the Israeli National Library will provide open access to
the material for the public as soon as possible," he said.
"Researchers have been waiting for the material with excitement for
years already."

Kafka gave his writings to Brod shortly before his own death from
tuberculosis in 1924, instructing his friend to burn everything
unread. But Brod instead published most of the material, including the
novels "The Trial," ''The Castle" and "Amerika."

Aviad Stollman, Judaica Collections Curator at the National Library,
said that the majority of the manuscripts are by Brod not Kafka, but
that they contained tremendous research and sentimental value.

"For decades these manuscripts were hidden and now we can display and
preserve them under proper conditions," he told Israel's Channel 2 TV.

"There are 40 thousand pages, a tremendous amount," he added. "Whoever
loves Kafka will be able to see his signature and notes and crossings
outs ... We hope the material will be on the library's website soon."

Despite the ruling, Hoffe will be entitled for royalties from any
future publication of the documents.

Professor Otto Dov Kulka, a self-described Kafkaphile and retired
professor of history at Israel's Hebrew University, supported the
court decision.

"The National library has taken care of Einstein's theory of
relativity, and we will now take care of the great works of Kafka," he
said.

October 15, 2012(Mainichi Japan)

カフカの遺稿、所有権はイスラエル国立図書館に

カフカの遺稿、所有権はイスラエル国立図書館に 未発表作品も

2012年10月15日 15:12 発信地:エルサレム/イスラエル

【10月15日 AFP】現在のチェコ出身の作家フランツ・カフカ(Franz Kafka)が友人マックス・ブロート(Max
Brod)氏に託した遺稿は、イスラエルの国立図書館に寄贈されるべき——。40年以上にわたり個人の手元にあったコレクションをめぐり、イスラエル・テルアビブ(Tel
Aviv)の裁判所がこのような判決を下した。

■プラハからパレスチナ、そしてドイツへ—ユダヤ系作家の遺稿の旅

 オーストリア・ハンガリー帝国(現チェコ)のプラハ(Prague)に生まれたカフカは1924年、40歳のときに友人のブロート氏に全ての原稿類を預け、自分の死後に焼却するよう指示した。だが、カフカ作品は20世紀で最も影響力のある文学の1つだと考えたブロート氏は、カフカの遺志を無視しドイツ語で出版した。

 1939年にブロート氏は英委任統治下のパレスチナへと逃れる。カフカの未発表作品などを含む同氏のコレクションは、1968年に死去する際に秘書のエステル・ホフェ(Esther
Hoffe)氏が相続し、銀行に保管しつつ一部を売却するなどした。その後、コレクションは2007年にホフェ氏の娘2人の手に渡った。

 現在、遺稿の一部はドイツのマールバッハ(Marbach)にあるドイツ文学史料館(German Library
Archive)が収蔵しており、さらなる遺稿収集に意欲を見せている。

■「ブロート氏が公共機関への譲渡を指示」と認定

 コレクションの所有権をめぐる裁判は2008年に始まった。国立エルサレム・ヘブライ大学(Hebrew University of
Jerusalem)の所有権の主張に対し、ホフェ氏の娘たちは、ブロート氏のコレクションはホフェ氏への贈り物だったと反論していた。

 しかしこのほど裁判所は、ブロート氏がホフェ氏に向かってはっきりと、コレクションの目録を作成し「ヘブライ大学かテルアビブ市立図書館、あるいはイスラエル国内外の公共機関」に譲渡するよう指示していたと認定。「ブロート氏のコレクションなどのカフカの遺稿」をホフェ氏の娘たちへの贈り物とみなすことはできないとして、ヘブライ大の要求通りのコレクションを同大に引き渡すよう命じた。(c)AFP

2012-10-12

「ネズミの驚くべき才能、合唱うたう」

ネズミは歌を覚え、再現することが出来るという発見が最近なされたが、ここに新たなセンセーションが加わった。ネズミは合唱をうたうことまで出来るという。実験を通じて、米国の学者らが明らかにした。

オスのネズミが数匹、メスの個体と一緒にケージの中にいるとき、彼らは歌い出す。各オスはリズムとメロディーを調節し、コーラス・アンサンブルを形成する。報告書に記された。隣の歌い手に合わせて、各個体が音程を調節することも明らかになった。

残念ながら、人間の聴力では、ネズミの「トリル」を完全に聴くことは出来ない。50から100キロヘルツという音域で歌うからだ。人間の耳には一部の音階が聴こえるのみで、「きいきい」鳴っているとしか感じられない。

これまでは、動物界でこうした能力を有しているのは鳥類だけだと考えられていた。

イタル・タス(12.10.2012, 05:14)

2012-10-11

日本独文学会研究叢書087『動物とドイツ文学』

日本独文学会研究叢書087
松村 朋彦編 動物とドイツ文学
Tiere in der deutschen Literatur, hrsg. von Tomohiko MATSUMURA
松村 朋彦 まえがき
松村 朋彦 猿が言葉を話すとき— ホフマン、ハウフ、カフカ —
土屋 京子 動物の認識能力とはなにか
— 18世紀の動物に関する言説とホフマンの猫 —
川島  隆 人間のような犬と、犬のような人間
─ エーブナー=エッシェンバッハからカフカまで —
千田 まや 「犠牲」にみる神と人間と動物─ トーマス・マンを中心に ─

2012-09-15

『カフカとの対話 増補版』[解説] 三谷研爾

著者: グスタフ・ヤノーホ 著 / 吉田仙太郎 訳 / 三谷研爾 解説
出版社: みすず書房
判型: 四六変型判
ISBN: 9784622083597
ジャンル: 文芸書
配送時期: 2012/10/上旬

2012年10月10日発行予定
始まりの本
カフカとの対話【増補版】
[著者] グスタフ・ヤノーホ [訳者] 吉田仙太郎 [解説] 三谷研爾
四六変型判 タテmm×ヨコmm/384頁 定価 3,990円(本体3,800円) ISBN 978-4-622-08359-7 C1398

2012-09-07

『東欧地域研究の現在』

編:柴宜弘 編:木村真 編:奥彩子
出版社:(株) 山川出版社
発売日:2012年09月
ISBN:9784634672260
管理コード:463467226X
カナ:トウオウチイキケンキュウノゲンザイ
シュッパンシャ:ヤマカワシユツパンシヤ
[要旨]
かつてハプスブルク帝国とオスマン帝国の支配下にあった「東欧」という歴史的地域の,冷戦終結後の「今」を,歴史学・政治学・社会学・文学などさまざまな視点から考える。

2012-09-06

カフカ研究の憂鬱 ——高度複製技術時代の文学作品     明星 聖子

A5判変型/上製/276頁
初版年月日:2012/09/21
ISBN:978-4-7664-1971-9
(4-7664-1971-5)
Cコード:C3000
税込価格:3,150円
『貴重書の挿絵とパラテクスト』
松田 隆美 編著


明星 聖子(みょうじょう きよこ)
埼玉大学教養学部教授(ドイツ文学・編集文献学)。東京大学大学院博士課程修了(博士 [文学])。
主要業績:『新しいカフカ——「編集」が変えるテクスト』(慶應義塾大学出版会、2002年)、
『グーテンベルクからグーグルへ——文学テキストのデジタル化と編集文献学』ピーター・シリングスバーク著(共訳書、慶應義塾大学出版会、2009年)。

書物の「仕掛け」を読み解く。
テクストを取り囲む視覚的な要素は、
いかに私たちの読書行為に影響を与えるのか?

挿絵やブックデザインから、古今東西の貴重書を分析する
11篇の論考を収録。
▼書物が「もの」として持つ物理的形態をめぐり、基本的な形状の決定から、表紙のデザイン、ページのレイアウト、前書きや注釈の挿入、挿絵の利用など、様々なパラテクスチュアルな仕掛けは、書物を文化的産物ととらえる書誌学の重要な研究領域であることを提示する。

2012-08-22

Josef Cermak "Living in the shadow of death. Franz Kafka, The Letters of Robert"

言語:チェコ語
タイトル:死の陰に住んでいる。フランツ·カフカ、Robert Klopstockへの手紙
出版地:プラハ
発行者:ヤングキュー
出版年:2012
ページ数:280
著者:Josef Cermak

Jazyk: Čeština

Název: Život ve stínu smrti. Franz Kafka, Dopisy Robertovi

Místo: Praha

Nakladatelství: Mladá fronta

Rok: 2012

Počet stran: 280

Žánr: Korespondence, Literární věda


Vynikající znalec života a díla Franze Kafky Josef Čermák se ve své
nejnovější knize zaměřil na málo známá fakta z posledních let života
Franze Kafky. Představuje nám jeho velkého přítele Roberta Klopstocka,
který jako jeden z mála Kafku nutil, aby věřil klasické medicíně a
nepodceňoval léčení své tuberkulózy experimenty s tzv. alternativní
medicínou – na začátku 20. let 20. století totiž nemocným léčitelé
ordinovali např. ledové sprchy, cvičení v zimě venku bez oblečení a
naboso apod. V knize autor ukazuje i prostřednictvím 70 unikátních
dopisů z Kafkovy korespondence, z nichž některé český čtenář uvidí
poprvé, jaký boj Robert Klopstock vedl i s Kafkovou rodinou a také s
Dorou Diamantovou, kteří spíše podléhali tehdy módnímu trendu tzv.
teosofického léčení.


An expert in the life and work of Franz Kafka's Josef Cermak in his
latest book focuses on little-known facts of the last years of the
life of Franz Kafka.
Presents us with his great friend Robert Klopstock, who was one of the
few Kafka forced to believe conventional medicine and underestimate
their tuberculosis treatment experiments with so-called alternative
medicine - at the beginning of the 20th 20th century is sick healers
prescribed them as icy showers, exercise outside in winter without
clothes and barefoot, etc.

In the book, the author shows through 70 unique letters from Kafka's
letters, some of which Czech reader will see for the first time, which
led the fight Robert Klopstock with Kafka's family and also with Dora
Diamond, who had been subject to more fashion trend called
theosophical(神知学の[に関する]) treatment.

Kafka & Schulz. Masters of the Borderlands in Prague

フランツ・カフカ+ブルーノ・シュルツの対比列伝展。
生涯や生地(プラハとドロホビチ)に関するパネル展示。
シュルツ唯一の現存する油絵の精巧な複製やドロホビチの写真展示、シュルツ作壁画の発見をめぐる映画ダイジェスト版など。

Prague, 10.07.2012 - 19.10.2012

Two leading figures of international Modernism, Central European Jews
and denizens of the lost worlds of Czech-German-Jewish Prague and
Polish-Ukrainian Galicia, Franz Kafka and Bruno Schulz who through
their work created alternate universes

Through paintings, films, texts, the exhibition Kafka & Schulz -
Masters of the Borderlands traces the surprising parallels between the
lives and work of the Prague-born writer Franz Kafka (1883–1924) and
the Polish-Jewish writer and artist Bruno Schulz (1892–1942).

"Kafka's method of creating a parallel, alternative reality is
unprecedented; this dual reality is achieved through a sort of
pseudo-realism," yet at the same time, "the knowledge, insights and
penetrative nature of Kafka's work are not his alone, but part of a
shared heritage of mysticism of all times and nations", Bruno Schulz
wrote in 1936 in an epilogue to the Polish edition of The Trial.

Presented at the Czech Centre Gallery, the exhibition features panels
with original texts by writer and playwright Agneta Pleijel dedicated
to the two places inseparably connected with the writing and
imagination of Franz Kafka and Bruno Schulz, Prague and Drohobych.
Offering an insight into the world of Schulz's dream visions – his
visual and literary fantasies, it a-includes a copy of his sole
surviving oil painting, The Encounter and a short version of Benjamin
Geissler's documentary Finding Pictures which depicts Schulz'
discovery of murals in the Drohobych villa linked to the Gestapo
officer Felix Landau. Drohobych Without Schulz, a series of
photographs by Grand Press Photo winner Kuba Kamiński shows the
current appearance Schulz' native town.

The exhibition was created by the joint effort of three
Stockholm-based institutions: the Stockholm Jewish Museum, the Polish
Institute, and the Czech Centre, and Agneta Pleijel.

Events accompanying the exhibition:

* July 19th, 7.30 pm at Divadlo v Celetné, Celetná 595/17, Praha 1

13th month / Requiem for Bruno Schulz - a pantomime directed by Petr
Boháč inspired by Schulz' works

* September 6th, 5pm at the Polish Institute in Prague

Schulz's work brought to life in a performance of the TrAKTOR theatre
group, as well as a screening of Sanatorium Under The Sign of the
Hourglass, the Czech premiere of a newly-restored print of the famous
film by Wojciech Jerzy Has.

* October 16th, 6.30pm at the Polish Institute in Prague

Screening of Marcin Giżycki's Alfred Schreyer from Drohobycz

Exhibition:

July 10th – August 22nd, 2012 Czech Centre, Prague, Rytířská 31, Prague 1
September 6th – October 19th, 2012 Polish Institute in Prague, Malé
nám. 1, Prague 1

For more information on Bruno Schulz, see the new website brunoschulz.eu
http://brunoschulz.eu/en/

Sources: Polish Institute in Prague press materials

Editor: Marta Jazowska

2012-08-14

カフカが生前に遺した草稿は、友人ら何人もの「エディティング・ワーク」  によって、今日の「カフカ文学」になった。

カフカが生前に遺した草稿は、友人ら何人もの「エディティング・ワーク」
 によって、今日の「カフカ文学」になった。カフカに限ったことではなく、
 あらゆる出版は編集されており、編集なき出版はない。
 しかし、編集の歴史は丁重に無視されるか、ひそかに認証されるかであって、
 その成果は著者の活動の中に折りたたまれてきた。編集はつねにオーサリン
 グの歴史の一部に組みこまれてしまってきたのだった。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━http://1000ya.isis.ne.jp/sp051
 ★千夜千冊PRESS★ vol.51 2012年8月13日
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■千夜千冊PRESSは、編集工学研究所関連サービスをご利用いただいたこと
 があるみなさまにお届けさせていただいております。配信を希望されない方は、
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 みなさん、こんにちは。
 千夜千冊編集部より、千夜千冊PRESS vol.51をお届けします。

 1479夜は、読相篇『人文学と電子編集』、
 副題は「デジタル・アーカイヴの理論と実践」です。
 厖大なテキストが日々電子排出され、
 莫大なビッグデータが企業に蓄積されつづけているのが、
 いま私たちをとりまくデジタル環境であるといえるかもしれません。

 しかし、グーテンベルクの活版印刷術がもたらしたテキストを
 グーグルの電子ネットワーク上に移し変えるだけでは、
 新たな価値が生み出されていくことはないでしょう。
 学知と書籍と欲望と商品とをもっとダイナミックにまたいでいく
 「電子の編集」が待望されはじめています。
 将来のデジタル・アーカイヴはいかに電子編集されていくべきか。
 その提案のいくつかを今夜は紹介します。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ★ 千夜千冊 1479夜(2012年8月7日 更新)読相篇
 ★ 『人文学と電子編集』デジタル・アーカイヴの理論と実践
 ★  ルー・バーナード キャサリン・オキーフ ジョン・アンスワース
   (2008)慶應義塾大学出版会
 ★ http://1000ya.isis.ne.jp/sp051-01
─────────────────────────────────────
 ┏
  印刷時代の編集力を十分に研究しないまま、
  電子時代の編集技術力が新たな脚光を浴びている。
  簡易なウェブブラウザとサーチエンジンによって
  テキストの流動化や意味の液状化が
  全世界的に目に余るようになってきたからだ。
  こうしてデジタル・エディティングによる
  編集文献学やテキスト編集学が登場してきた。
  これはやっと訪れた「編集工学の夜明け」であるが、
  けれども、いまこそは二つのG(グーテンベルク/グーグル)が
  新たなナレッジサイトの構築と
  柔らかいリベラルアーツの発動のために、
  エディット・ラディカルに統合されるべきなのだ。
                               ┛

【当夜案内(千夜千冊編集部より)】

 カフカが生前に遺した草稿は、友人ら何人もの「エディティング・ワーク」
 によって、今日の「カフカ文学」になった。カフカに限ったことではなく、
 あらゆる出版は編集されており、編集なき出版はない。
 しかし、編集の歴史は丁重に無視されるか、ひそかに認証されるかであって、
 その成果は著者の活動の中に折りたたまれてきた。編集はつねにオーサリン
 グの歴史の一部に組みこまれてしまってきたのだった。

 電子時代のいま、オーサリング・データやライティング・コーパスがコンピ
 ュータ・ネットワークと連動するにしたがって、エディティング・ワークの
 重要性が脚光を浴びはじめている。ひとつが編集文献学、もうひとつが編集
 工学である。
 現在のウェブ社会では、スマホやツイッターやフェイスブックなどのソーシ
 ャルメディアやグーグル型のサーチエンジンによる「テキストの分解」が驀
 進し、電子的エディターシップはいっさい省かれている。「パンとサーカス」
 (大衆をよろこばす欲望と娯楽)の介入に蹂躙され、境界のないフラットな
 情報で満たされているのが現状である。

 本来のナレッジサイトの構築や21世紀のリベラルアーツが組み上がってい
 くには、「知のエンジニアリング」と「編集の工学化」が必要とされている。
 では、どのように? それは、今夜の千夜をご覧ください。

   http://1000ya.isis.ne.jp/sp051-01


━TOPICS━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 〜千夜千冊サテライトメディア 「方」会員申し込み受付中〜

  ★★8月の「方」はツナミとレヴィ=ストロース★★

  「千夜千冊が体の奥から入ってくる」「朗読と解説で理解が深まる」と
  多くのユーザーから好評をいただいている、松岡正剛自身による
  千夜千冊読み解き語り「一册一声」。
  8月は『3・11を読む』刊行を記念して、
  初めて番外録から1439夜『ツナミの小形而上学』を収録しました。

  もう一夜は、松岡自身が「こんな奇怪な一冊はない」と語った
  レヴィ=ストロースの古典的名著『悲しき熱帯』をお届けします。
  いったい何が"奇怪"なのか、一册一声の中で解き明かされます。
   今月の表紙:http://1000ya.isis.ne.jp/how/


  ★★バジラ高橋が語る「日本のデスクトップ」とは★★

  古代から現代までをつなぎ、日本文化に潜む編集知をさぐる
  「日本編集文化誌」は、編集工学研究所主任研究員の
  高橋バジラ秀元による深くて軽い「方」限定語り下ろしコンテンツです。

  今夜の千夜と関連する6月号「日本のデスクトップの編集」は、
  アラン・ケイによるコンピュータの誕生と中世の日本の思索空間をつなぎ、
  あるべき「日本のデスクトップ」を考察したものです。必見です。
   方インデックスページ:http://1000ya.isis.ne.jp/how/?page_id=100


  4月創刊号の第一回配信はこちらから無料で視聴、閲覧できます。
   http://1000ya.isis.ne.jp/how/?page_id=316


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ┏──────────────────────────┓
  ◎日刊セイゴオ「ひび」◎ 2012年8月9日(木)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  原爆投下都市長崎の遺構と式典と眩しい夏を見て、
  この六十四年を深々と、しかし切なく振り返る。
  陸奥、フクシマ、ヒロシマ、長崎、沖縄を重ねたい。
 ┗──────────────────────────┛

 8月6日、原爆の日の広島市長の「平和宣言」では、震災と原発事故の被災
 者の姿を「67年前の広島の人々と重なる」と、あらためてフクシマとヒロ
 シマを重ねる言及がありました。

 原爆投下と終戦の8月。
 陸奥、フクシマ、ヒロシマ、長崎、沖縄を想う千夜千冊を紹介します。

 <陸奥を想う>
  1417夜 『北上幻想』森崎和江
  http://1000ya.isis.ne.jp/1417.html

 <フクシマを想う>
  1447夜 『「フクシマ」論』開沼博
  http://1000ya.isis.ne.jp/1447.html

 <ヒロシマ・長崎を想う>
  238夜 『黒い雨』井伏鱒二
  http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0238.html

  832夜 『国破レテ』村上兵衛
  http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0832.html

 <沖縄を想う>
  437夜 『沖縄は歌の島』藤田正
  http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0437.html


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2012-08-10

Landolfi, Tommaso作品集『カフカの父親』 (Il babbo di Kafka e altri racconti)

カフカの父親
トンマーゾ・ランドルフィ著 ; 米川良夫, 和田忠彦, 柱本元彦訳
# 単行本: 256ページ
# 出版社: 国書刊行会 (1996/05)
# ISBN-10: 4336035911
# ISBN-13: 978-4336035912
# 発売日: 1996/05
# 商品の寸法: 19.4 x 13.6 x 2.2 cm

奇抜なアイデア、日常生活にぽっかり開いた裂けめを完璧なストーリーテリングで調理する、現代イアリア文学の奇才ランドルフィ、初の作品集。

  * 「マリーア・ジュゼッパ」
* 「手」
  * 「無限大体系対話」
* 「狼男のおはなし」
* 「剣」
* 「泥棒」
* 「カフカの父親」
* 「『通俗歌唱法教本』より」・・・オペラ歌手の歌声の重さや固さ、色、はては匂いや味についての怪論文
* 「ゴーゴリの妻」 Gogol's
Wife・・・文豪ゴーゴリの愛妻は、吹き込まれた空気の量によって自在にその姿を変えるゴム人形だった。グロテスクなユーモア譚
* 「幽霊」 Ombre
* 「マリーア・ジュゼッパのほんとうの話」
* 「ころころ」
* 「キス」
* 「日蝕」
* 「騒ぎ立てる言葉たち」 ・・・ある朝突然口から飛びだしてきた言葉たちが意味の配分をめぐって大論争を繰り広げる、ナンセンスな味わい

http://d.hatena.ne.jp/owl_man/20090217/1234868501

トンマーゾ・ランドルフィ(1908-1979)
イタリアの作家。フィレンツェ大学に学び、同市の文学サークルに参加。逆説、言葉遊び、ナンセンスなどの手法を用いた超現実的な作品を多数発表、20世紀イタリアを代表する短篇作家。賭博狂いなど、数々の奇行でも有名だった。

カルヴィーノやブッツァーティなどもそうだが、イタリアの奇想作家の 「奇妙な味」 は、英米の所謂 「異色作家」
系統のものとは、根本的に何かが違うような気がする。アングロサクソンのストーリー・テリングの伝統にもとづいた語りとは、最初から異なる地面の上に立った、突拍子もない、素っ頓狂なお話が飛び出してくる。ランドルフィはそのなかでも、もっとも
「たがのはずれた」 作家である。このセンスを気に入ってもらえたら、「ゴキブリの海」 (『現代イタリア幻想短篇集』
国書刊行会、所収)もどうぞ。

〈文学の冒険〉シリーズ

英米の人気作家から東欧・ラテンアメリカの未知の傑作まで、
エキサイティングな世界文学の最前線を紹介して
フィクションの新たな可能性を切り拓く
まったく新しい形の世界文学全集。
国書刊行会
四六変型・上製ジャケット装

2012-08-02

明星聖子「境界線の探究 ——カフカの編集と翻訳をめぐって——」

岩波書店『文学』《特集》翻訳の創造力
隔月刊 第13巻・第4号 2012年7,8月号
ISSN 0389-4029 雑誌07709-08
2012年7月25日発行 定価2100円