定価(税込): 4725円
四六判
ISBN 978-4-04-653751-5-C0022
発行元:角川学芸出版
ロシア革命とユダヤ人を結びつけ、革命家たちの人生を網羅的に取り上げる。ロシア革命で大きな役割を演じながら、長年タブー視されてきたユダヤ系活動家の実像に迫る好著。
「革命の父」レーニンから現大統領のメドベージェフに至るユダヤ系政治エリートの系譜をひもとき、現在もロシアに根強く残る反ユダヤ主義の問題点をあぶり出す。
1917年、ロシア革命はなぜ起こったのか。本書では革命の旗手のユダヤ人に焦点を当て、なぜユダヤ人がそうなりえたのか、当時の多くのユダヤ人の生涯をたどって検証する。ロシア史を学ぶうえで必見の書。
膨大な研究が積み重ねられるロシア革命について、旗手としてのユダヤ人たちに焦点を当てた、ロシア史を学ぶうえで必見の書
ロシア革命は、もちろん、そこに住むロシア人による革命であったが、ユダヤ民族を出自とする革命家の多くが革命で指導的な役割を果たし、ロシア人以外の民族の中で突出していた事実は否めない。
そこで、19世紀の帝政ロシアに生まれたユダヤ人、それも20世紀最大の革命、ロシア社会主義十月革命に直接、あるいは間接に関与した有名、無名のユダヤ人活動家(革命家)をできるだけ多く拾い上げ、彼らの生い立ちを探ることを目的の一つとした。それは当時のロシアの全人口比率にしてわずか約4%のユダヤ民族出身の彼らが革命(あるいは改革)運動に参加し、しかもその多くは革命指導部を占め、率先して革命をリードした背景・動機を探るためである。(「はしがき」より)