2011-06-30

チェコ・アニメの巨匠カレル・ゼマン(Karel Zeman 1910−1989)−渋谷・松濤美術館で回顧展

松濤美術館(渋谷区松濤2、TEL
03-3465-9421)で2011年6月14日から、チェコ・アニメーションの巨匠カレル・ゼマンの回顧展「チェコ・アニメ もうひとりの巨匠
カレル・ゼマン トリック映画の前衛」が開催される。

 1910年生まれのゼマンは、人形アニメーションや絵本で人気の高いイジー・トゥルンカ(1912〜1969)と並ぶチェコ・アニメーションの代表作家の一人。第二次世界大戦中、「チェコ・アニメーション発祥の地」ズリーンを拠点に製作を開始。仏・小説家ジュール・ヴェルヌの原作を基に、銅版画から着想した映像を展開した「悪魔の発明」(1958年)をはじめ、切り紙やガラス立体を使ったコマ撮りなどさまざまな仕掛けを使用した映像を作り出し、「トリック映画の巨匠」として知られるようになった。1989年没。

 同展では、遺族が所有する映画の原画や作中で使用された人形、製作過程の資料や絵コンテなどを展示。地下1階展示場では短編「クリスマスの夢」「プロコウク氏
映画製作の巻」、長編抜粋「悪魔の発明」を連日上映するほか、2階ロビーでは長編「悪魔の発明」「ホンジークマとマジェンカ」を午前と午後に分けて毎日上映する。

 期間中、18日(14時〜)には東京藝術大学大学院教授でアニメーション作家・山村浩二さんを講師に招いた講演会「カレル・ゼマンの映像テクニック」を開くほか、担当学芸員によるギャラリートーク(今月24日、7月9日・21日、いずれも14時〜)、水彩画家・北尾和子さんを講師に招いた美術相談(7月
24日14時〜16時、参加費300円)などを予定する。

 2011年06月13日現在の開館時間は10時〜17時(金曜は18時まで、いずれも入館は30分前まで)。入館料は、一般=300円、小・中学生=100円ほか。月曜休館。7月24日まで。

チェコ・アニメの巨匠カレル・ゼマン(Karel Zeman 1910−1989)−渋谷・松濤美術館で回顧展

松濤美術館(渋谷区松濤2、TEL
03-3465-9421)で2011年6月14日から、チェコ・アニメーションの巨匠カレル・ゼマンの回顧展「チェコ・アニメ もうひとりの巨匠
カレル・ゼマン トリック映画の前衛」が開催される。

 1910年生まれのゼマンは、人形アニメーションや絵本で人気の高いイジー・トゥルンカ(1912〜1969)と並ぶチェコ・アニメーションの代表作家の一人。第二次世界大戦中、「チェコ・アニメーション発祥の地」ズリーンを拠点に製作を開始。仏・小説家ジュール・ヴェルヌの原作を基に、銅版画から着想した映像を展開した「悪魔の発明」(1958年)をはじめ、切り紙やガラス立体を使ったコマ撮りなどさまざまな仕掛けを使用した映像を作り出し、「トリック映画の巨匠」として知られるようになった。1989年没。

 同展では、遺族が所有する映画の原画や作中で使用された人形、製作過程の資料や絵コンテなどを展示。地下1階展示場では短編「クリスマスの夢」「プロコウク氏
映画製作の巻」、長編抜粋「悪魔の発明」を連日上映するほか、2階ロビーでは長編「悪魔の発明」「ホンジークマとマジェンカ」を午前と午後に分けて毎日上映する。

 期間中、18日(14時〜)には東京藝術大学大学院教授でアニメーション作家・山村浩二さんを講師に招いた講演会「カレル・ゼマンの映像テクニック」を開くほか、担当学芸員によるギャラリートーク(今月24日、7月9日・21日、いずれも14時〜)、水彩画家・北尾和子さんを講師に招いた美術相談(7月
24日14時〜16時、参加費300円)などを予定する。

 2011年06月13日現在の開館時間は10時〜17時(金曜は18時まで、いずれも入館は30分前まで)。入館料は、一般=300円、小・中学生=100円ほか。月曜休館。7月24日まで。

2011-06-29

フィンランド国立公文書館所蔵の紋章コレクション データベース公開

2011年5月23日に、フィンランド国立公文書館のほか7つの地方公文書館で構成されるフィンランド公文書館サービス(National
Archives Service)が、フィンランド国立公文書館の所蔵している紋章コレクションを"Europeana
Heraldica"と題するデータベースで公開しています。紋章は1309年のものから2009年のものまで登録されており、それらを分類やタイプ、年代から検索できるようです。今後データベースは、フィンランド国内外の紋章を加え、欧州の文化遺産ポータル"Europeana"の一部として提供される予定のようです。

Europeana Heraldica
http://extranet.narc.fi/eh/?kieli=en

The National Archives published a heraldic database (Arkistolaitos
2011/5/23付けのニュース)
http://www.arkisto.fi/en/news/595/61/The-National-Archives-published-a-heraldic-database/

2011-06-23

2011年5月21日(土)-11月19日 (土)GCOE総合博物館市民セミナー「言葉は境界を超えて-ロシア・東欧作家の作品と世界」

境界研究の拠点形成 北海道大学グローバルCOEプログラム (北大GCOE)

GCOE総合博物館市民セミナー
「言葉は境界を超えて-ロシア・東欧作家の作品と世界」
会 場 北海道大学総合博物館1階「知の交流コーナー」
参加について 無料・申込不要(定員60名を超えますと立ち見となる場合がございます)

プログラム

・5月21日(土) 13:30〜
「ロシア文学と境界」
望月哲男(北海道大学スラブ研究センター)

・6月25日(土) 13:30〜
「詩人ゲンナジー・アイギと言語の境界」
アトネル・フザンガイ(チュヴァシ国立人文科学研究所)、日本語通訳付き

チュヴァシ民族出身の詩人ゲンナジイ・アイギは、ロシア語の詩作品を通してその名が広く知られるようになりました。その一方で、彼は母語であるチュヴァシ語でも創作を続け、これら二つの言語を使って、それぞれ異なる作風の詩を書き分けていました。セミナーでは、アイギのことをよく知るアトネル・フザンガイ氏が、詩人の二言語使用にいたるいきさつや、用いられる言語と詩の世界の関係について、詳しく解説します


・7月16日(土) 13:30〜
「ナボコフとジャンル越境」
若島 正(京都大学)

・8月21日(日) 13:30〜
「ハイドンの境界性(仮)」
講演:伊東 信宏(大阪大学) 演奏:宮本 佳代子(バイオリン)、前田 有紀(チェンバロ)

・9月17日(土) 13:30〜
「ポーランド移民と越境(仮)」
井上 暁子(北海道大学スラブ研究センター)

・10月15日(土) 13:30〜
「カフカについて(仮)」
三谷 研爾(大阪大学)

・11月19日(土) 13:30〜
「旧ユーゴ圏内における境界を巡る記憶の語り
:セルビア、クロアチア、ボスニアの現代作家による試み」
亀田 真澄(東京大学大学院/日本学術振興会特別研究員)

2011-06-16

『クレズマーの文化史 東欧からアメリカに渡ったユダヤの音楽』

著者 黒田 晴之 著
ジャンル 美術・芸術 > 音楽
出版年月日 2011/06/20
ISBN 9784409100288
判型・ページ数 4-6・288ページ
定価 本体2,400円+税

目次
序章 ベルリンで聴いたクレズマー・コンサート
第1章 あるピアニストの名前への覚え書き
第2章 「縫い目」と「胞子」で辿るクレズマー小史
第3章 シャガールの描いた楽士はどんな音楽を演奏したか(1)
第4章 シャガールの描いた楽士はどんな音楽を演奏したか(2)
第5章 第二次世界大戦中の上海で流れたクレズマー
第6章 「子牛」のまわりにいた人たち
第7章 ユダヤ人の笑いをクレズマーのなかに探る
終章 クレズマーが辿った長い旅路の果てに

内容
東欧から極東へ、新大陸アメリカへ。大陸を渡り、時代を越える小さな音楽を辿る文化史の旅

『戦場のピアニスト』、「ウスクダラ」、「ドナ・ドナ」、「やんなっちゃった節」 、はたまたトニー谷?

「クレズマー」という名前には馴染みがなくても、『屋根の上のヴァイオリン弾き』の音楽と言えばお分かりだろう。あのシャガールが描いた結婚式には欠かせない東欧ユダヤ人の音楽である。(……)たとえば「ドナ・ドナ」みたいな感傷ばかりでなく、猥雑さがたっぷりで聖俗も渾然一体となっている音楽だ。(……)「国境を知ら」ない「草の実」のような、それどころか「草の実」よりも小さな「胞子」のような音楽として、クレズマーを跡付けていくことが本書の狙いである。(本書序章より)