2012-09-06

カフカ研究の憂鬱 ——高度複製技術時代の文学作品     明星 聖子

A5判変型/上製/276頁
初版年月日:2012/09/21
ISBN:978-4-7664-1971-9
(4-7664-1971-5)
Cコード:C3000
税込価格:3,150円
『貴重書の挿絵とパラテクスト』
松田 隆美 編著


明星 聖子(みょうじょう きよこ)
埼玉大学教養学部教授(ドイツ文学・編集文献学)。東京大学大学院博士課程修了(博士 [文学])。
主要業績:『新しいカフカ——「編集」が変えるテクスト』(慶應義塾大学出版会、2002年)、
『グーテンベルクからグーグルへ——文学テキストのデジタル化と編集文献学』ピーター・シリングスバーク著(共訳書、慶應義塾大学出版会、2009年)。

書物の「仕掛け」を読み解く。
テクストを取り囲む視覚的な要素は、
いかに私たちの読書行為に影響を与えるのか?

挿絵やブックデザインから、古今東西の貴重書を分析する
11篇の論考を収録。
▼書物が「もの」として持つ物理的形態をめぐり、基本的な形状の決定から、表紙のデザイン、ページのレイアウト、前書きや注釈の挿入、挿絵の利用など、様々なパラテクスチュアルな仕掛けは、書物を文化的産物ととらえる書誌学の重要な研究領域であることを提示する。