カフカ入門
世界文学依存症
室井 光広著
シリーズ:東海大学文学部叢書
ジャンル1:文学/null
ISBN978-4-486-01768-4 C1398 220頁 A5判
定価2940円(税込) 2007年11月05日
「真正の愛の世界にたどり着く前に、作家はいわば試練としての異性愛をわが身に課した」(本文より)。
カフカの秘められたエロスとは・・・・・・。芥川賞作家によるカフカ文学依存症患者組合へのイニシエーション。
目次
第一部 カフカ入門
I 千声と一声
II くるみ割り式
III 見者カフカ
IV カフカの書き出し——『変身』の場合
V カフカの書き結び——『審判』の場合
VI ちっぽけな問題作——『父の気がかり』考
第二部 世界文学依存症——カフカ入門のための十三参り
1 旧訳K書と新訳K書
2 服用と着服
3 ベンヤミンの着服
4 極めつきの邪道
5 花の道行き
6 依存症患者K
7 人魚の男
8 友愛的かつ裏切り的
9 「あのギリシャの神」と「若い薬草」
10 サトゥルヌス人
11 遺言という錬金術
12 聖セバスチャンの変種
13 十三参りの終りに
カフカの門前——あとがきに代えて
主要参考文献
フランツ・カフカ略年譜