2012-11-06

『カフカ入門 世界文学依存症』

カフカ入門

世界文学依存症
室井 光広著
シリーズ:東海大学文学部叢書
ジャンル1:文学/null
ISBN978-4-486-01768-4 C1398 220頁 A5判
定価2940円(税込) 2007年11月05日

「真正の愛の世界にたどり着く前に、作家はいわば試練としての異性愛をわが身に課した」(本文より)。
カフカの秘められたエロスとは・・・・・・。芥川賞作家によるカフカ文学依存症患者組合へのイニシエーション。

目次
第一部 カフカ入門
 I 千声と一声
 II くるみ割り式
 III 見者カフカ
 IV カフカの書き出し——『変身』の場合
 V カフカの書き結び——『審判』の場合
 VI ちっぽけな問題作——『父の気がかり』考

第二部 世界文学依存症——カフカ入門のための十三参り
 1 旧訳K書と新訳K書
 2 服用と着服
 3 ベンヤミンの着服
 4 極めつきの邪道
 5 花の道行き
 6 依存症患者K
 7 人魚の男
 8 友愛的かつ裏切り的
 9 「あのギリシャの神」と「若い薬草」
 10 サトゥルヌス人
 11 遺言という錬金術
 12 聖セバスチャンの変種
 13 十三参りの終りに

カフカの門前——あとがきに代えて
主要参考文献
フランツ・カフカ略年譜