2010-05-10

「カフカ的転身」

2010年5月7日朝日新聞夕刊7面掲載コラム「私の収穫」
東京大学名誉教授 宇沢弘文 第2回「フェスティンガー」

認知的不協和理論を掲げた天才的社会心理学者でアメリカ陸軍チーフサイコロジストだったフェスティンガーが、
ベトナム戦争中、妻と3人の子、スタンフォード大学教授職を捨てて失踪したそうである。終戦後、文化人類学をいちから学んで教授になったとのこと。これを宇沢氏は「カフカ的転身」と書いている。