2010-04-01

『死のミメーシス——ベンヤミンとゲオルゲ・クライス』

ベンヤミンの思想は、なぜ今日もなお喚起的であり続けるのか。言語戦略と美的思考、そして神話性を三つの柱として、両義的にして繊細な思想の戦略を捉えようとする。ゲオルゲとその周辺の青年群像への親近と疎隔は、ベンヤミンの道程のどんな秘密とかかわるのか。近代と反近代のはざまで、不可能な第三の道を探った精神の軌跡。

# 単行本: 352ページ
# 出版社: 岩波書店 (2010/3/31)
# 言語 日本語
# ISBN-10: 4000234757
# ISBN-13: 978-4000234757
# 発売日: 2010/3/31
# 商品の寸法: 18.8 x 14 x 3.6 cm

表象と批評
—— 映画・アニメーション・漫画 ——
加藤 幹郎
出版社: 岩波書店
■体裁=四六判・上製・224頁
■定価 2,940円(本体 2,800円 + 税5%)(未刊)
■2010年4月28日
■ISBN978-4-00-024502-9 C0037
なぜ『レベッカ』の怯える妻は,何度も呆然・自失するのか? ライアン二等兵の「声」は画面のどこから聞こえてくるのか?
ヒッチコック,スピルバーグ,エドガー・G.アルマー,イーストウッド,新海誠,荒木飛呂彦,ちばてつや,楳図かずおetc.ジャンルを超えて,それぞれの最重要作品を凝視し,その魅力に肉薄する,待望の評論集.

イタリアのおもかげ
ディケンズ
伊藤 弘之,下笠 徳次,隈元 貞広 訳
出版社: 岩波書店
■赤229-8
■体裁=文庫判・並製・カバー・432頁
■定価 987円(本体 940円 + 税5%)(未刊)
■2010年4月16日
■ISBN978-4-00-322298-0
1844年7月,32歳のディケンズは家族とともにイタリアに向けて出発した.ジェノヴァを拠点に,およそ1年にわたって,ヴェネツィア,ピサ,ローマ,ナポリなど各地を見て回った.本書はディケンズ独特の観察眼が発揮された臨場感あふれる紀行文となっており,随所に滲み出ているカトリック批判はとりわけ印象深い.本邦初訳.