2010-12-31

『鴎外のベルリン——交通・衛生・メディア』

美留町義雄
鴎外のベルリン——交通・衛生・メディア
A5判上製/228頁/定価3500円+税
ISBN978-4-89176-797-6  C0095
*本書では「鴎」の字は正字を用いています(區+鳥)。


■内容紹介
鴎外が見聞した、2つの《帝国》の相貌。
代表作『舞姫』の舞台となるこの新興都市で、
少壮エリート鴎外森林太郎は何を実見し、
日本の現実へと変奏させたのか?
従来の作家像/作品像を刷新する、
新たなる《都市空間の文学》の試み。
カフカが住んだ時代のベルリンとは時期がずれるが、プラハの「衛生化」などの動きとカフカ文学を絡めて論じた
三谷研爾『世紀転換期のプラハ—モダン都市の空間と文学的表象』 三元社
http://franzkafka1883-1924.blog.so-net.ne.jp/2010-03-07

などの類書。

『ハプスブルク帝国の情報メディア革命—近代郵便制度の誕生』 (集英社新書)も併せて。


■著者紹介
美留町 義雄 (ビルマチ ヨシオ)
1967年、東京に生まれる。立教大学文学部ドイツ文学科卒業、同大学院文学研究科博士後期課程(ドイツ文学専攻)満期退学。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、大東文化大学文学部准教授。専攻、ドイツ近代文学を基盤とした比較文学・文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■資料として貴重
19世紀後半のドイツを再現する貴重図版80点以上収録!
ジャケット裏に、1889年当時の貴重なベルリンの市街図を掲載。
本書はもちろん鴎外文学を読み解くうえで必須の資料!

■目次
第1章 ベルリンの路上にて—鴎外の足
「菩提樹下」の石畳
アスファルト
交通と制度
「普請中」の道路

第2章 交通・身体・規律—「有楽門」をめぐって
「停留所に待てる群衆」
昇降口の秩序
日比谷公園有楽門

第3章 都市の衛生—下部構造と権力
中庭の光景
ベルリンの水
「下水を汲む」鴎外
東京の衛生

第4章 ベルリンの喫茶店にて—「バウエル茶房」と鴎外
カフェ・バウアー
鴎外とイタリア
情報センターとしてのカフェ
ベルリンのファスト・フード

第5章 伝便と広告柱—鴎外と情報メディア
伝便
気送郵便
断絶したネットワーク
「小包郵便物に就て」
広告柱
林立するリトファス柱
「独身」の終焉

2010-12-23

ドイツ国立図書館、オクスフォード大学、Europeanaが、第一次世界大戦期の私文書等のデジタルアーカイブ構築で合意

「私文書等」になにが含まれるかわかりませんが
興味深い取り組みです

http://current.ndl.go.jp/node/17313
ドイツ国立図書館、オクスフォード大学、Europeanaが、第一次世界大戦期の私文書等のデジタルアーカイブ構築で合意
Posted 2010年12月20日
2010 年12月16日、欧州デジタル図書館Europeanaのプレスリリースによると、ドイツ国立図書館と英国のオクスフォード大学、そして
Europeanaが第一次世界大戦期の私文書等をデジタル化し、オンラインアーカイブを作成することで合意したようです。これは、オクスフォード大学がすでに英国内で進めていた"Grate
War Archive"による同様の取り組みをドイツにも広げるために、Europeanaがドイツ国立図書館に対してオクスフォード大学との提携を持ちかけたことによるものとのことです。
Great War Archive
http://www.oucs.ox.ac.uk/ww1lit/gwa
1914-18 archive alliance signed (2010/12/16付け Europeanaのプレスリリース)
http://version1.europeana.eu/c/document_library/get_file?uuid=fa159661-1b01-4b2d-a862-172231afc9e0&groupId=10128
Germany and UK work together on First World War archive (2010/12/16付け
Research Informationの記事)
http://www.researchinformation.info/news/news_story.php?news_id=698
Britain, Germany to create online WW1 archive (2010/12/16付け Reutersの記事)
http://www.reuters.com/article/idUSTRE6BF3HJ20101216

2010-12-17

千葉市美術館ほか「ブラティスラヴァ世界絵本原画展とチェコの人形劇」展

先日、標記展覧会に行ってきました
http://www.ccma-net.jp/exhibition_01.html
全国各地を巡回するようなので、お近くであればぜひに

フルジム人形劇博物館の協力を得て、家庭用人形劇場8台及び人形約170体
が展示されていたのですが、
家庭用人形劇場が、『変身』の舞台そのもののような気がしました
1つの部屋を基本としていて、ドアの開け閉めによって場面が変わるという
人形劇のビデオ上映もあり、字幕なしですが臨場感があって
おもしろかったです
また、人形劇は、チェコナショナリズムの主力媒体であり、
「ドイツ人の圧政に苦しむ象徴的キャラクター」なども紹介されていました
(赤鬼のようなかんじでした)
盛んになったのが、ちょうど1912年からとのことで
そのあたりも興味深かったです

連続公開セミナー「小説の演劇化の理論と解釈」第2回:2010.11.11.(木)16時〜18時カフカ『審判』

企画のご案内です
Prof. Hans=Peter Bayerdörfer 連続公開セミナーの案内
テーマ:小説の演劇化の理論と解釈
講師:ハンス=ペーター・バイヤーデルファー教授(ミュンヘン大学演劇学研究所)
(Prof. Hans=Peter Bayerdörfer, Univ. München)
主催:中央大学文学部ドイツ語文学文化専攻
近年のドイツや日本では小説を舞台化することが演劇の大きな潮流となっています。ゲーテの『若きウェルテルの悩み』、フォンターネの『エフィー・ブリースト』やカフカの『審判』の舞台化などがその例として挙げられます。こうした傾向を踏まえ、今回の連続セミナーではドイツにおける小説の舞台化の理論と解釈についてバイヤーデルファー教授の説明をいただき、それから参加者間での討論を進めてゆく予定です。是非、ご参加ください。
* 本セミナーはドイツ語で進められます。
開催日時:
1回:11月 6日(土)16時~18時 : ゲーテ『若きウェルテルの悩み』
2回:11月11日(木)16時~18時 : カフカ『審判』
会場 :中央大学 多摩校舎 文学部ドイツ語文学文化専攻共同研究室(文学部3号館高層棟5F)
http://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/campusmap/tama_map/index_j.html
http://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/access/access_tama_j.html
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style="color:#0000FF;text-align:left">大きな地図で見る</a></small>

司会 :高橋慎也(文学部ドイツ語文学文化専攻教授)
参加申し込み:文学部ドイツ語文学文化専攻共同研究室(3号館5F、Tel:
042-674-3739)E-MAIL:shintaka@tamacc.chuo-u.ac.jp
*当日参加も可能です

電子展示「東欧における結婚式」

欧州デジタル図書館 Europeanaが新たなバーチャル展示を公開しました。今回のテーマは「東欧における結婚式」(Weddings in
Eastern Europe)とのことで、ハンガリー、リトアニア、ポーランド、スロベニアにおける結婚式の伝統について、お見合いから結婚式が終わるまでを、資料を交えて解説しています。
Weddings in Eastern Europe
http://econnect.ait.co.at/wedding-exhibition/
Wedding Traditions Featured In New Virtual Exhibition (2010/10/28付け
Eurooeanaのニュース)
http://version1.europeana.eu/web/guest/news/-/blogs/wedding-traditions-featured-in-new-virtual-exhibition

論文管理ソフトのご紹介

論文管理ソフト?のご紹介です
Academic reference management software for researchers | Mendeley
http://www.mendeley.com/
Mendeleyの使い方
http://acguy.info/mendeley

カフカ原稿の行方に判決が出たそうです

カフカ原稿の行方に判決が出たそうです
Kafkaesque conundrum
Scholars and lawyers have been poring over the contents of 10 bank
vaults opened this summer in Tel Aviv and Zurich: manuscripts written
in the hands of Franz Kafka and Max Brod. Their opinions may sway the
outcome of the bitter tug-of-war over the men's estates.
http://www.haaretz.com/weekend/week-s-end/kafkaesque-conundrum-1.314307
 Kafka's Last Trial
New York Times - ‎2010年9月22日‎
http://www.nytimes.com/2010/09/26/magazine/26kafka-t.html

『イディッシュ語辞典』 上田 和夫 著

<大学書林>
『イディッシュ語辞典』 上田 和夫 著
税込価格 : \63000 (本体 : \60000)
http://www.bk1.jp/product/3309749/?s=gm14082802

『チェコ民族再生運動』12,075円

> 著者の紹介文
> http://www.kobe-u.ac.jp/info/book/1005_03.htm
>
> 目次(pdf)
> http://www.iwanami.co.jp/.PDFS/02/2/0238610.pdf
>
> より詳細な概要については石川達夫のホームページ (http://web.cla.kobe-u.ac.jp/staff/ti/index)
> を参照されたい。また、岩波書店のホームページ
> (http://www.iwanami.co.jp/hensyu/tan/index_t.html) で最初の30ページを無料閲覧できる。

「演劇なるもの」をめぐっての原理的考察

> 演劇インタラクティヴ 日本×ドイツ
>
> 編者:谷川道子(東京外国語大学教授、GCOE研究協力者)、秋葉裕一(早稲田大学演劇博物館副館長、GCOE拠点副リーダー)
>
> 【内容】
> 世代、問題意識、専門領域を異にする十人の論者が、「演劇」をめぐって問いかけあい、語りあい、切り結んだ考察の軌跡
>
> 2010年3月1日発行
> A5判・291ページ
> 早稲田大学出版部
>
> 定価3,200円+税
> 【目次】
> 前口上 谷川道子
>
> 第一の段「演劇なるもの」をめぐっての原理的考察
> 第一場 中島裕昭:「キャラ」で見る喜劇—映画「釣りバカ日誌」とブレヒト/ヴォリヨキの『プンティラ』—
> 第二場 尾方一郎:人形劇、日本とドイツの場合—儀礼からオブジェクト・シアターへ—
> 第三場 本田雅也:ドイツと日本、「近代」と演劇—「国民/国家」が生まれるとき、「演劇」とのそれぞれのつきあいかた—
> 第四場 丸本 隆:ドイツの日本演劇受容にみる異文化「誤解」のダイナミズム—「能まがい」「歌舞伎もどき」が投じた波紋—
>
> 第二の段 20世紀初頭の<日本×ドイツ>演劇の同時代性と差異
> 第五場 谷川道子:築地小劇場の成立と展開—ドラマティストとしての久保栄の位置ー
> 第六場 市川 明:宝塚歌劇とカイザーの『二つのネクタイ』—堀正旗が残したもの—
> 第七場 萩原 健:<作品の美学>よりも<作用の美学>を!—戦前の日独アジプロ演劇の実践—
>
> 第三の段 現代演劇における<日本×ドイツ>の新たなる創造性
> 第八場 秋葉裕一:ベルトルト・ブレヒトと井上ひさし—「あとから生まれてくる人々へ」の「思い残し切符」—
> 第九場 大塚 直:アングラ演劇の世界的位相—寺山修司のドイツ体験と「市街劇」成立をめぐって—
> 第十場 四ツ谷亮子:一九九〇年代以降の現代演劇の実践と批評—ドイツと接する「点」から「面」へ—
>
> 後口上 秋葉裕一
>
> http://www.enpaku.jp/publish/book/publish20100301.html

ユダヤ人カフカ、系の研究書

Manfred Voigts: Geburt und Teufelsdienst. Franz Kafka als
Schriftsteller und als Jude.
Königshausen & Neumann, Würzburg 2008.
127 Seiten, 20,00 EUR.
ISBN-13: 9783826038020
Freigabedatum: 2008-01-07
Verlag: Königshausen & Neumann

Versuch, die Vieldeutigkeit oder gar Nicht-Interpretierbarkeit von
Kafkas Texten zu dessen Existenz als Westjude in Beziehung zu setzen.
Voigts greift dabei u.a. auf die Sprachtheorie von Moses Mendelssohn
zurück.
書評
http://www.literaturkritik.de/public/rezension.php?rez_id=12052&ausgabe=200807
http://books.google.com/books?id=a7q3znB9Wn8C&pg=PP1&dq=Geburt+und+Teufelsdienst.+Franz+Kafka+als+Schriftsteller+und+als+Jude.&as_brr=3&ei=YGTnS8zDN5islQT_qKznCQ&hl=ja&cd=1#v=onepage&q&f=false

本の紹介 アラビア圏におけるカフカ受容

興味深い新刊のご紹介です
単なる「受容事情史」だけでなく、作品に伺えるカフカのアラブ観もふまえて
トータルに論じられていたら最高ですが・・
Atef Botros
Kafka – Ein jüdischer Schriftsteller aus arabischer Sicht
(Band 29 der Reihe Literaturen im Kontext. arabisch – persisch – türkisch)
ISBN 978-3-89500-673-9
2009, Gebunden. 276 Seiten, 240 x 170 mm
19,80 €
Dr. Ludwig Reichert Verlag
Tauernstraße 11
D-65199 Wiesbaden
Tel.: +49 (0)611 46 18 51 oder 946 59 11
Fax: +49 (0)611 46 86 13
■著者紹介
http://www.gei.de/index.php?id=562&L=1
http://www.uni-marburg.de/cnms/arabistik/team/botros
■内容紹介
Dieses Buch widmet sich der arabischen Kafka-Rezeption von 1939 bis
zur Gegenwart. Der Fokus liegt auf der Auseinandersetzung mit Franz
Kafka und seinem Werk durch arabische Intellektuelle, behandelt aber
auch die produktive Rezeption und stellt Werke aus der modernen
arabischen Literatur vor, die Kafkas Literatur nahstehen. Diese
Kernfrage der Rezeption als Kulturübersetzung erweitert sich um die
Beschäftigung mit Kafkas jüdischer Zugehörigkeit im Kontext des
jüdisch-arabischen Konflikts. Über diese Umwege der Rezeption wird die
moderne arabische Ideengeschichte in ihrer Vielfalt nachgezeichnet.
„Diese Beschreibung und Erklärung des arabischen Kafka liefert uns
eine sehr aufschlussreiche Charakterisierung dessen, was man im Westen
inzwischen als „Krise der arabischen Identität" zu bezeichnen sich
angewöhnt hat. Ich kenne keinen tieferen Zugang zu solcherart
Zwangsvorstellungen im Kontext des „Jüdischen" als seine detaillierte
Analysen."
Prof. Georg Meggle (Philosoph, Leipzig)
„Das Buch warnt vor dem Niedergang einer langen hermeneutischen
Tradition in einen literarischen Diskurs, der in politischen
Stereotypen gefangen ist. Er will die Momente bewahren, in denen
Kafkas Werk sich in einer seltenen Nähe zu der modernen literarischen
Tradition in der arabischen Welt findet und zur Quelle eines
progressiven Denkens in Ägypten wurde."
Galili Shahar, Haaretz, 29.09.2008
„Unabhängig von Hautfarbe, Religion, Sprache und Ort spürt jeder
Mensch die Nähe eines kranken Freundes, der in Prag lebte, seine Werke
auf Deutsch verfasste und dessen Botschaft trotz des verfrühten Todes
alle Zeiten überlebte; sein Name ist Franz Kafka", schrieb der
deutsch-irakische Schriftsteller Najem Wali. In noch größerer Nähe des
arabischen Alltages kommt Kafka in einem Gedicht des palästinensischen
Dichters Mahmud Darwisch vor: „Unter meiner Haut fand ich Kafka
schlafend, in Übereinstimmung mit unserem Alptraumgewand und mit der
Polizei in uns." Auch der Literaturnobelpreisträger Naguib Mahfouz
schrieb: „Gekannt habe ich Kafka schon vor mehr als vierzig Jahren,
aber begegnet bin ich ihm erst vor allem nach der arabischen
Niederlage von 1967."
Seit 1939 wird Kafkas Werk in der arabischen Welt gelesen,
kommentiert, übersetzt und ziemlich kontrovers diskutiert: Zwischen
Identifikation, Aneignung, literarischer Inspiration, Projektion,
Fehldeutung und Politisierung. Eine weit reichende Verbreitung erfährt
er erst 1946 durch die einführenden Essays des ägyptischen
Schriftstellers Taha Husain. Seine Kafka-Kommentare können als Teil
seines Säkularisierungsprojekts begriffen werden.
Während Kafka in der arabischen Welt in den sechziger Jahren eine
besondere Bedeutung erlangt, verschärft sich die osteuropäische
Polemik gegen ihn im Kontext des Kalten Krieges. Angeregt durch diese
Polemik und im Zuge des aufsteigenden arabischen Antizionismus stellt
sich plötzlich ab 1971 die Frage nach Kafkas Haltung zum Zionismus.
Die Rezeption des jüdischen Dichters, der sich überwiegend in Kreisen
des Prager Zionismus bewegt, wurde nach der Verschärfung des
Nahost-Konfliktes maßgeblich erschwert.
Die Abhandlung befasst sich mit der gesamten Rezeptionsgeschichte,
fokussiert vor allem auf bedeutenden Auseinandersetzungen arabischer
Intellektueller und geht darüber hinaus, um diese Rezeption im Kontext
der modernen arabischen Ideengeschichte zu deuten. In diesem
Verständnis versteht sie sich als Teil einer zukunftsorientierten
Forschung, die sich mit Austauschprozessen, Ideentransfers,
Kulturübersetzung, Überlappung und Interferenzen zwischen Europa und
dem arabischen Raum befasst, ohne diese Sphären als Gegensätze zu
begreifen.

Fwd: カフカと同世代のアメリカ人の卒業アルバム

米ノースカロライナ大、19世紀末から20世紀半ばごろまでの学生の卒業アルバム等をデジタル化
Posted 2010年2月22日
米国のノースカロライナ大学が、学生の卒業アルバム(1890年〜1966年)や卒業生に関する雑誌(1912年〜1924年)等、かつての学生生活を知るうえで貴重な資料をデジタル化し、ウェブで公開しています。この卒業アルバムデジタル化は、他に3つの大学も加わって取り組んでいる卒業アルバムデジタル化プロジェクトの一環だということです。デジタル化はInternet
Archiveとのパートナーシップの下で行われ、デジタル化した資料はInternet Archiveのウェブサイトで管理されています。
Digitized UNC Yearbooks Bring University's History to the Web
- Library News and Events 2010/2/17付けの記事
http://www.lib.unc.edu/blogs/news/index.php/2010/02/digitized-unc-yearbooks-bring-universitys-history-to-the-web/
UNC Yearbooks(卒業アルバム)
http://www.lib.unc.edu/ncc/uncyearbooks.html
The Alumni Review(卒業生に関する雑誌)
http://www.lib.unc.edu/ncc/alumnireview.html
Carolina Digital Library and Archives Digital Production Center
http://cdla.unc.edu/index.html?page=dpctech

Felix Weltschの伝記

Kafkas fast unbekannter Freund: Leben und Werk von Felix Weltsch.
Philosoph, Journalist und Zionist (Broschiert)
von Carsten Schmidt (Autor)
Broschiert: 300 Seiten
Verlag: Königshausen & Neumann (März 2010)
Sprache: Deutsch
ISBN-10: 3826042743
ISBN-13: 978-3826042744

全欧州規模のホロコースト関係資料のオンラインデータベース化プロジェクトが始まる

http://current.ndl.go.jp/node/17138

日本語で読める最も詳しいチェコ語の文法書?『中級チェコ語文法』

●『中級チェコ語文法』【語学】
金指久美子 著 11月26日刊 ■3990円
初級を終えた学習者待望の一冊。格変化・活用・数量表現など、辞書ではなかなか
分からない用法を詳しく解説しました。見開き一項目、丁寧な説明と例文でつづる
「読む」文法書です。
http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php?pro_id=08548

カナダ国立図書館・文書館(LAC)、世界大戦期の捕虜収容所関係資料の利用ガイドを公開

カナダ国立図書館・文書館(LAC)、世界大戦期の捕虜収容所関係資料の利用ガイドを公開
カレントアウェアネス-R chojo
2010年11月25日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)が、同館の所蔵する、第一次および第二次世界大戦期の捕虜収容所関係資料の利用ガイドを公開しています。
Thematic Guides - Unpublished Guides - Internment Camps in Canada
during the First and Second World Wars
http://www.collectionscanada.gc.ca/the-public/005-1142.27-e.html
New Guide for Internment Camps in Canada during the First and Second
World Wars (2010/11/25付け LACのニュース)
http://www.collectionscanada.gc.ca/whats-new/013-499-e.html

記事紹介『 「イズム」から「データ」へ デジタル人文学の進展』

http://current.ndl.go.jp/e1123
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■E1123■ 「イズム」から「データ」へ デジタル人文学の進展
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2010年11月16日付けのNew York Times紙に,「人文学の豊かな可能性の扉
を開くデジタルのカギ」(Digital Keys for Unlocking the Humanities'
Riches)と題された記事が掲載された。ここでは,同記事と,記事執筆者で
あるコーエン(Particia Cohen)氏が16日と17日に同紙のブログに書いた関
連記事を基に,主に米国でのデジタル人文学の進展やプロジェクトについて
紹介する。
記事冒頭では,20世紀の人文学の歴史が,フロイト主義,構造主義,ポス
ト・コロニアリズム等といった「イズム(主義)」によって牽引されてきた
のに対して,今後は「データ」が人文学の研究方法にとって大きな位置を占
めるだろうと述べられている。デジタル人文学の助成をしている全米人文科
学基金(NEH)のボブレー(Brett Bobley)氏によると,膨大な量のデータ
を分析することで,そこにパターンと流れを発見することが可能となり,予
期せぬ問題提起につながるという。
スタンフォード大学のエーデルシュタイン(Dan Edelstein)氏は,17-18
世紀の啓蒙運動の時代に欧州の人文主義者たちが手紙のやり取りで形成した
ネットワークである「文芸共和国」を研究している。記事では,啓蒙運動は
イングランドを出発点として欧州のその他の地域へと広がったと考えるのが
通説であるが,エーデルシュタイン氏を中心としたプロジェクト"Mapping
of the Republic of Letters"で,ロックやヴォルテール,ルソー等の当時
の思想家の手紙のやり取りを地図上にマッピングすると,パリとロンドン間
の手紙の往復が実際は少数であることが分かったとある。
ドリュー大学のフォイス(Martin K. Foys)氏は,11世紀に作られた「バ
イユーのタペストリー」をデジタル化するプロジェクトを行った。「バイユ
ーのタペストリー」とは,フランスのノルマンディ公ウィリアムが1066年の
ヘイスティングスの戦いでイングランドを征服するまでの歴史を表わした,
長さ224フィート(約70m)の織物であるとのことである。このデジタル化に
よって,タペストリー全体を画面上でスクロールさせることで確認すること
ができるようになり,フォイス氏によると,このようなデジタル化は中世研
究を変える可能性を持つものであるという。またフォイス氏はこのほかにも,
欧州中世の地図と関連資料をオンラインでネットワーク化して,複数の研究
者が同時に扱うことの出来るようにするプロジェクト"Digital
Mappaemundi"も進めているとのことである。
以上のほか,2010年3月に欧州10か国によって始められた,芸術・人文学
のデータのデジタル化を目指したプロジェクト"Digital Research
Infrastructure for the Arts and Humanities"や,Googleによるデジタル
人文学への助成(E1081参照)等が紹介されている。また,個々の取組みと
して,ヴァージニア大学で行われている,紀元320年の古代ローマの都市の
様子を三次元でデジタル化する "Rome Reborn" というプロジェクトや,
1850年から1900年までの米国における鉄道網や通信網,蒸気船等の発展を地
図やグラフ等で表した,ネブラスカ大学での"Railroads and the Making
of Modern America"といったプロジェクト等,多様なプロジェクトが言及
されている。
前出のフォイス氏は,デジタル人文学によって研究者コミュニティ全体で
の研究協力が容易になると,研究者の仕事の方法を根底から変えることにつ
ながると述べている。一方,プリンストン大学のグラフトン(Anthony
Grafton)氏は,デジタル人文学はすばらしい成果を生み出すものであるが,
人文学の成果の多くは解釈に拠るものであり,デジタル化がすべてを成しう
るものではないと述べ,デジタルメディアは方法であって目的ではないと指
摘している。
Ref:
http://www.nytimes.com/2010/11/17/arts/17digital.html
http://artsbeat.blogs.nytimes.com/2010/11/16/digitally-mapping-the-republic-of-letters/
http://artsbeat.blogs.nytimes.com/2010/11/17/from-ancient-rome-to-a-valley-in-virginia-more-digital-humanities-projects/
E1081
( http://current.ndl.go.jp/e1081 )

カフカの<ペア>とその基本機能 吉田仙太郎著

タイトル 思索する耳 : ワーグナーとドイツ近代
責任表示 三光長治〔ほか〕著
出版地 東京
出版者 同学社
出版年 1994.6
形態 463p ; 20cm
ISBN 4-8102-0091-4
目次
ジークフリート 三光長治著.
ジークフリートは誰か? 池上純一著.
悟性と感情の弁証法 杉谷恭一著.
ワーグナーの<Unwillkur>概念をめぐる序論的考察 藤野一夫著.
ニーチェのワーグナー・コンプレックス 谷本慎介著.
歌劇『タンホイザー』試論 藤田総平著.
暁の頌歌 山崎太郎著.
ハンス・ザックスのパラドックス 三宅幸夫著.
「ワーグナー/ミュラー」の『トリスタンとイゾルデ』 谷川道子著.
初期アドルノの音楽理論 好村冨士彦著.
アドルノのマーラー論に見る逆説的表現竜村あや子著.
アドルノの「パラタクシス」 高木昌史著.
ダールハウス、ブロッホ、ハルム 杉橋陽一著.
暴力と救済 高橋順一著.
ジークフリートと竜 桜井春隆著.
バロック悲劇としての『ハムレット』恒川隆男著.
J.W.リッターの自己描写 ラルフ=ライナー・ヴーテノー著 高辻知義訳.
愛するアヒム… 池内紀著.
カフカの<ペア>とその基本機能 吉田仙太郎著.
ローベルト・ヴァルザー 渡辺勝著.
パウル・ツェランあるいは詩という非対称性前田良三著.
ブルク劇場における保守と革新の構図 丸山匠著.
わがワーグナー体験 三光長治ほか述. \
三光長治略歴・三光長治業績一覧:p453〜460

『トーラーの名において シオニズムに対するユダヤ教の抵抗の歴史』

単行本: 432ページ
出版社: 平凡社 (2010/4/2)
言語 日本語
ISBN-10: 4582702872
ISBN-13: 978-4582702873
発売日: 2010/4/2
商品の寸法: 21.2 x 16 x 3.2 cm
原書はフランス語で、 Au nom de la Torah: Une histoire de l'opposition juive au
sionisme, 2004。

■内容紹介
シオニズム運動とイスラエル建国がいかにユダヤの教義トーラーに反すると考えられてきたかを歴史的に辿る。パレスチナ問題と反ユダヤ主義の歴史の冷静な理解に不可欠の書。
■帯
〈ユダヤ人国家イスラエル〉という虚構
政治的公正さの風向きの変化で危うさが目立つ国。
シオニズムのユダヤ教僭称/キリスト教のシオニズム化/のおかげで
道義的検証を免れてきた軍事パワー。
これを神への反逆と告発するユダヤ教思想、
その諸潮流を照らし出す必読書。——板垣雄三
シオニズムがユダヤ教の延長にあるものと
考えている人びとには、本書を読むことを薦めたい。
だが、イスラエルが真にユダヤ教の国であるなどと
信じ込んでいる人びとには、本書を読むことを必須としたい。
——シュロモ・サンド(テル=アヴィヴ大学歴史学教授)
■目次
日本語版の読者へ
ヨセフ・アガシ教授による序文
プロローグ
第一章 いくつかの指標
非宗教化と同化/歴史——闘争の舞台
反シオニストと非シオニスト
第二章 新しいアイデンティティー
メシア主義から民族主義へ
「非宗教的ユダヤ人」の誕生
不完全な転身
ユダヤ人、ヘブライ人、イスラエル人?
現代ヘブライ語と非宗教的なアイデンティティー
第三章 〈イスラエルの地〉、流謫と帰還のはざまで
戒律の侵犯と流謫
メシアに対する用心深さ
シオニズムの理念
シオニズムの企図
第四章 武力行使
成文化された平和主義
ロシアのユダヤ人——苛立ちと暴力
矜持と自衛
解放と植民地化——民族主義の二つの顔
度重なるイスラエルの勝利
テロリズムの起源に
第五章 協調路線の限界
〈聖地〉におけるシオニズムの抵抗
ディアスポラの地におけるシオニズムの拒絶
国家との関係
国家とユダヤ教
第六章 シオニズム、ショアー、イスラエル国
大災厄の原因
ショアーに対するシオニストたちの姿勢
奇跡的再生か、継続的破壊か?
第七章 破壊の予言と存続のための戦略
ユダヤの連続性のなかにイスラエル国が占める位置
公的な議論とその限界
約束か、脅威か?
■著者紹介
ラブキン,ヤコヴ・M.
1945年、旧ソ連レニングラード(現サンクト=ペテルブルク)生まれ。レニングラード大学で化学を専攻、モスクワ科学アカデミーで科学史を学ぶ。1973年以来、カナダ、ケベック州モンレアル(モントリオール)大学で歴史学を講じる(現在、同大学教授)。科学史(とりわけSTSの観点から)、ロシア史、ユダヤ史を専門とする。2008‐09年に二度、日本に滞在し、東京大学大学院人文社会系研究科、同志社大学一神教学際研究センター(CISMOR)などで、シンポジウム、公開講座、研究会などを精力的にこなした
菅野 賢治
1962年、岩手県生まれ。パリ第10(ナンテール)大学博士課程修了。一橋大学法学部助教授、東京都立大学人文学部准教授を経て、東京理科大学理工学部教授。専門はフランス語フランス語圏文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Fwd: Elisabeth Lack著『カフカの描く「動く物体」:動きの実験室としての日記と手紙』

Kafkas bewegte Körper: Die Tagebücher und Briefe als Laboratorien von
Bewegung [Broschiert]
# Broschiert: 254 Seiten
# Verlag: Fink (Wilhelm); Auflage: 1., Aufl. (28. Oktober 2009)
# Sprache: Deutsch
# ISBN-10: 3770548566
# ISBN-13: 978-3770548569
# Größe und/oder Gewicht: 23,6 x 15,8 x 2,2 cm
Franz Kafkas Tagebücher und Briefe sind ein Fundus für die
literarische Darstellung expressiver Körper.
»Kafkas bewegte Körper Die Tagebücher und Briefe als Laboratorien von
Bewegung« ist die erste Auseinandersetzung mit den literarischen
Möglichkeiten und Verfahren des Motion Capturing in Kafkas Schreiben.
Elisabeth Lack arbeitet Kafkas spezifische somatologische Poetologie
heraus, die sich aus dessen Arbeit an der Metapher ableitet und weist
auf die Nähe seiner bewegten Körper zur Körperdarstellung in den neuen
Medien, z.B. in den gezoomten oder im Tempo verzerrten Bewegungen in
den Fotografien Muybridges hin.
Franz Kafka's diaries and letters are a fund for the literary
representation of expressive bodies. » Kafka's moved bodies the
diaries and letters as laboratories of movement « the first discussion
with the literary possibilities and procedures of the inflexion
Capturing is in Kafka's writing. Elisabeth Lack works out of Kafka
specific "somatologische Poetologie" which is derived from his work on
the metaphor and points to the nearness of his moved bodies to the
body representation in the new media, e.g., in the zoomed or in the
tempo to distorted movements in the photographs Muybridges.
Elisabeth Lack ist Referentin für das wissenschaftliche Leitbild an
der Humboldt-Universität zu Berlin.
Elisabeth Lack is an advisor for the scientific model at the Humboldt
University to Berlin.

独文学会のメルマガより、中島敦のカフカ受容について書いたエッセイ

日付: 2009年11月30日21:45

今日配信のメルマガに、中島敦のカフカ受容について書いた
エッセイが載ってました

●中島敦の独乙語の時間(N. Yamamuro)[J]
http://www.jgg.jp/modules/kolumne/details.php?bid=65

クビーンに似た画風の絵もある。とても知的なBD(バンド・デシネ)。

ニコラ・ド・クレシー『天空のビバンドム』
http://www.amazon.co.jp/dp/4864100446/

大戦間期の雰囲気があると思ったら、

巻末のインタビューでドイツ表現主義やジョージ・グロッスから影響を受けたとのこと。

 

カフカが訪れたイタリアとは少し時期がずれるかもしれませんが「古写真によるイタリア案内」

最晩年のヴァールブルク(Aby M.Warburg,1866-1929)
と助手ビングのイタリア旅行日誌を編纂した本『ビングとともに、ローマ、ナポリ、カプリ、そしてイタリア』
http://www.corso-willkommen.de/index.php?id=61

カフカ文献レファレンスのご紹介

Goebel, Rolf J.:
Kafka, Contextualization, and Cultural Studies
(Journal of the Kafka Society of America 20(1/2) 1996.6/12 pp.14-18
国会図書館請求記号: Z52-E573)
http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000075302