初版発行日2011/12/10
判型四六判
ページ数256ページ
定価1890円(本体1800円)
ISBNコードISBN978-4-12-004314-7
目次
アポリネールと伯爵夫人ルー—官能と陶酔のファンタスム
エリュアールと芸術の女神ガラ—遠く離れた恋人たちをゆさぶるエロス
内田百〓(けん)と憧れの君 清子—読まれることを目的とした日記の真相
バルザックと異国の人妻ハンスカ夫人—ファンレターから始まった一八年間の愛
ユゴーと見習い女優ジュリエット—最後まで添いとげた生涯の陰の女
谷崎潤一郎と麗しの千萬子—サブリナパンツに魅せられた瘋癲老人の手練手管
フロベールと女性詩人ルイーズ—年下の男のリリカルな高揚とシニカルな失速
コクトーと美しき野獣マレー—禁断の同性愛から至高の友愛へ
ミュッセと男装の麗人サンド—『世俗児の告白』に隠された真実
スタンダールと運命の女メチルド—『恋愛論』の真の作者との悪戦苦闘〔ほか〕
愚直な思いか?罠か?粋な駆け引きか?略奪愛、ダブル不倫、遠距離恋愛、援助交際。恋の渦中で身を焦がし、巧みに駆使したレトリックを分析、世界を揺るがせた恋文と名作誕生秘話。
バルザック、谷崎潤一郎など、古今東西の文豪たちが、恋の渦中で身を焦がし、巧みに駆使したレトリックを分析。ラヴレターの魅力と世界を揺るがせた名作誕生の背景を探る。『中央公論』連載に加筆し書籍化。