2010-03-29

『イメージの修辞学――ことばと形象の交叉』


評者◆高山 宏
新世紀のレトリケーの誕生――この半世紀の批評ブームの本質に関心ある人々は必読!
イメージの修辞学――ことばと形象の交叉
西村清和
No.2959 ・ 2010年03月27日




 ロラン・バルトの事故死は少し遠いこととしても、フーコー病没、ドゥルーズ自殺にデリダ、ボードリヤール今は亡く、そして批評の季節の幕あけ役だったレヴィ=ストロースの死をもって熱気の終りがいよいよ実感となりつつある。次は何? というさもしい輸入業者・消費者根性にいやでも一息入り、結局この半世紀の息せききったような批評ブームって何だったのか冷静に総括し、次につなげてくれるような仕事が出てきてよいタイミングだと思っていたところに田中純『都市の詩学』、『政治の美学』と競い合うように西村清和氏の大冊が登場してきた。処女作『遊びの現象学』(一九八九)以来、笑い、視線、虚構、現代芸術、ゲームといった一連のテーマに壮大な哲学的背景を見ようとしてきた著者ではあり、十七・十八世紀を中心に古今東西の文学・美術・映像の歴史全般を、この半世紀の批評ブームの重要作品を通して検証しようとすると聞くだに質量ともに大著ならざるはない。大判五百ページに、天才的美学者の十年の研鑽が充満。いかに徹底し周到を極めた記念碑的著作であるかは目次を一瞥すれば分かる。「ことば」と「イメージ」の関係を通して近現代を語り抜いた美学書ということでは、アンドレアス・キルヒャー『マテーシスとポイエーシス』(二〇〇三)に匹敵する新千年紀劈頭の巨篇である(ということが分かるのに、この国ではやっぱりあと十年はかかるだろう)。
 タイトルに謳う修辞学は比喩ではない。本邦に限らず昨今は西欧でもそこの素養が欠け落ちたために人文科学が電子情報に翻弄されて右往左往している文字通りの修辞学のことだ。皮肉なことに電子メディア論の王たるマクルーハンは実は古今の修辞学の巨匠たることをぼくらは彼の『グーテンベルグの銀河系』や『メディアの法則』で改めて肝に銘ずべきだ。
 西村氏が修辞学の伝統を今日に活かそうとして繰りだすのはレセプション理論(受容美学)とナラトロジー(物語論)である。現代思想といえばフランスという形で覆われてきた二十世紀後半、ドイツ解釈学が更にアメリカに渡って受容美学をうみ、米独で読者理論をうんだ動きは、哲学プラス修辞学ということで日本人ファンの一番苦手なところと見えて紹介以上の定着をみない。ましてや学界で一般的なイメージ軽視ということも手伝って美術・映像文化史の方で受容理論はなかなか本格化してこなかった。

画の受容美学ということで西村氏が一番依拠する同時代美学者ヴォルフガング・ケンプは、一九七〇年代以降の文学理論が受容美学、読者論によって経験しえたパラダイム変換が美術史学の関与なしに生じた事態を猛省すべきだと言っているのだそうだ。ことばの意味はそれを使い、受けとる人間の存在を俟ってはじめて成立する制度だというところに立ってフーコー文化史もポストモダン批評も出発した。ほぼ一九六〇年代のこと。しかるに映画論の一部が、見る人間、受容者を俟って成立する意味論をとりあげたくらいで、広義の美術史・イメージ研究はこれを信じられないくらい怠ってきた、と西村氏は一喝する。そこに気付いてスヴェトラーナ・アルパースが『描写の芸術』を発表して、いわゆる「新美術史」学が出発したのが一九八三年。アルパース、バクサンドール、ノーマン・ブライソンら「新美術史」の気鋭たちの仕事がこれほど所を得てバランスよく紹介されたのはこれが初めてで、今なおマイケル・フリードの名著『没入と劇場』(一九八〇)もブライソンの『ことばとイメージ』(八一)も未紹介未翻訳の本邦学界の怠慢には呆れはてる。
 そもそも「イメージ」とは何なのかから徹底的に(認知心理学まで含めて)語り起こし、その「ことば」との重なりと違いを述べ、パラゴーネ(画文優劣論)、エクフラシス(画文共鳴論)など、「ことばとイメージ」を考える伝統的テーマを残らず拾う原理論と、ことばのアートたる小説について受容理論的に得られた視点、叙法、人称、描写の問題を映画について見る。これが半分。残る半分がいわゆる美術史について同じアプローチができるか検証する実験の紙幅である。中世のミニアチュールや聖像画からルネサンスを経て現代にいたる西村流受容美術史はそれだけでも壮観で、昔ジョン・バージャーの『イメージ』邦訳に伊藤俊治氏が付録(?)付けた厖大な伊藤流美術史の一大パノラマを思いだした。そして我々日本人が西欧流「ことばとイメージ」感覚と出会った場としての明治年間の小説と挿絵の関係論が資料的にも非常に貴重である。
 受容理論に限らずこの半世紀の批評ブームの本質に関心ある人々は必読しなければならない。知っている批評家がほとんど全部出てくる賑やかさも楽しいが、彼らにも「混同」や「あやまり」がいかに多いかという丁寧な指摘が次々に繰り返されるのを目のあたりに、注ぎこまれた十年の威力と、待望の新世紀のレトリケーの誕生を心からことほぐものである。
(国際日本学)

2010-03-24

『カフカの〈中国〉と同時代言説 黄禍・ユダヤ人・男性同盟 』

川島 隆 著
http://franzkafka1883-1924.blog.so-net.ne.jp/2010-03-07-1
四六判 / ページ / 上製
定価: 2800 + 税
ISBN978-4-7791-1528-8 C0098
[2010年04月 刊行]
彩流社


http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-7791-1528-8.html

カフカ文学に描かれた〈中国/中国人〉から、ユダヤ人男性としてのカフカが直面していた「問題」が浮かび上がってくる。抽象的に読まれがちなカフカを、同時代の言説と照らし合わせ、「現実」との具体的な関わりで読み直す。

「ホメロスのセイレーンの島々、ユリシーズの眼に白く輝く人骨に見えた黒い岩々、そこに汚れたセイレーンは、腐った息と美しい声で、巣をつくったのだ。」(クルツィオ・マラパルテ)

「ホメロスのセイレーンの島々、ユリシーズの眼に白く輝く人骨に見えた黒い岩々、そこに汚れたセイレーンは、腐った息と美しい声で、巣をつくったのだ。」(クルツィオ・マラパルテ)http://before-and-afterimages.jp/news2009/100308D90%20107.jpg

保坂和志の連載『カフカ式練習帳』

文藝春秋|雑誌|文學界
http://www.bunshun.co.jp/mag/bungakukai/

1. カフカ式練習帳(第4回) / 保坂 和志
Z13-102 文學界. 64(4) [2010.4]
2. カフカ式練習帳(第3回) / 保坂 和志
Z13-102 文學界. 64(3) [2010.3]
3. カフカ式練習帳(第2回) / 保坂 和志
Z13-102 文學界. 64(2) [2010.2]
4. カフカ式練習帳(新連載) / 保坂 和志
Z13-102 文學界. 64(1) [2010.1]

『シグニファイング・モンキー—もの騙る猿/アフロ・アメリカン文学批評理論』

THE SIGNIFYING MONKEY-A Theory of Afro-American Literary Criticism
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Signifying_Monkey

http://books.google.com/books?id=BRXXrVQEjHcC&printsec=frontcover&dq=The+signifying+monkey&as_brr=3&ei=oZWpS8yJMJOOkATlhoSXDQ&hl=ja&cd=1#v=onepage&q=&f=false

シグニファイング・モンキー—もの騙る猿/アフロ・アメリカン文学批評理論—
THE SIGNIFYING MONKEY-A Theory of Afro-American Literary Criticism

黒人文学批評理論の古典的名著の全訳。"signifying"とは、黒人コミュニティ、特に若者たちを中心に親しまれてきた俗謡。ずる賢いごろつきである"the
Monkey"が、ジャングルの王者として君臨する"the Lion"を巧みな言語ゲームへと引き込み、第三者である"the
Elephant"との争いへと導く。

●定価4410円

●ISBN9784888964272 C0097

●A5判 上製 428頁

●ヘンリー・ルイス・ゲイツ・ジュニア 著/松本昇 清水菜穂 監訳

The signifying monkey : a theory of Afro-American literary criticism /
Henry Louis Gates, Jr. -- (BA0755392X)
New York : Oxford University Press, 1988
xxviii, 290 p. ; 25 cm
注記: Bibliography: p. 259-280 ; Includes index
ISBN: 0195034635 ; 019506075X(: pbk)
著者標目: Gates, Henry Louis, 1950-
分類: LCC : PS153.N5 ; DC19 : 810/.9/896073
件名: American literature -- Afro-American authors -- History and cr
iticism -- Theory, etc ; Afro-Americans -- Intellectual life ; Afro-
Americans in literature ; Criticism -- United States ; Oral traditio
n -- United States ; Mythology, African, in literature ; Afro-Americ
ans -- Folklore ; American literature -- African influences

シグニファイング・モンキー : もの騙る猿/アフロ・アメリカン文学批評理論
/ ヘンリー・ルイス・ゲイツ・ジュニア著 ; 松本昇, 清水菜穂監訳<シグニ
ファイング モンキー : モノ カタル サル アフロ アメリカン ブンガク ヒヒ
ョウ リロン>. -- (BB00887221)
東京 : 南雲堂フェニックス, 2009.12
426p ; 22cm
ISBN: 9784888964272
別タイトル: シグニファイングモンキー : もの騙る猿アフロアメリカン文
学批評理論 ; The signifying monkey : a theory of African-American li
terary criticism
著者標目: Gates, Henry Louis, 1950- ; 松本, 昇(1948-)<マツモト, ノボ
ル> ; 清水, 菜穂<シミズ, ナオ>
分類: NDC8 : 930.29 ; NDC9 : 930.29
件名: アメリカ文学 ; 黒人文学

2010-03-20

『啓蒙・革命・ロマン主義 近代ドイツ政治思想の起源1790-1800』

啓蒙・革命・ロマン主義 《叢書・ウニベルシタス932》
近代ドイツ政治思想の起源1790−1800年

Enlightenment, Revolution, and Romanticism
The Genesis of Modern German Political Thought, 1790-1800
Frederick C. Beiser

http://www.questia.com/library/book/enlightenment-revolution-and-romanticism-the-genesis-of-modern-german-political-thought-1790-1800-by-frederick-c-beiser.jsp

CONTENTS
Introduction 1
The Politicization of German Thought in the 1790s 1
The Myth of the Apolitical German 7

PART I. LIBERALISM
1. German Liberalism in the 1790s 13
Methodological Scruples · The Topography of Early German Liberalism ·
The Career of Early German Liberalism 13
2. The Politics of Kant's Critical Philosophy 27
Politics in Kant's Intellectual Development · The Formation of Kant's
Political Theory, 1765-1781 · Reaction to the Revolution · Theory and
Practice · The Right of Revolution · Kant and Prussian Politics Kant's
Conservatism 27
3. Philosophy and Politics in J. G. Fichte's 1794 Wissenschaftslehre 57
Fichte's Historical Significance · The Politics of the 1794
Wissenschaftslehre · The Problematic of the 1794 Wissenschaftslehre ·
Fichte on Theory and Practice The Formation of Fichte's Political
Thought, 1788-1793 57
4. The Political Thought of Friedrich Schiller, 1781-1800 84
The Problem of Schiller's Political Thought · Early Politics ·
Reaction to the Revolution, 1789-1793 The Political Aims and Context
of the Aestbetiscbe Briefe 84
5. The Early Political Theory of Wilhelm von Humboldt 111
Humboldt and the Liberal Tradition · Reaction to the Revolution · The
Genesis of Humboldt's Political Theory · Humboldt in His Prussian
Context The Theory of the State 111
6. The Political Thought of F. H. Jacobi 138
Jacobi as a Political Philosopher · The Development of Jacobi's
Political Thought, 1778-1788 · Critique of the Revolution 138
7. Georg Forster, the German Jacobin 154
Forster and the Liberal Tradition · Around the World with Captain
Cook · Politics and Anthropology The Making of the Revolutionary · The
Mature Political Theory 154

PART II. HERDER AND EARLY GERMAN ROMANTICISM
8. The Political Theory of J. G. Herder 189
Herder as a Political Thinker · Herder and the Aufkl·rung · Early
Politics · The Growth of a Radical · The Politics of Historicism · The
Mature Political Theory · Herder and the French Revolution 189
9. Early Romantic Political Theory 222
Political Romanticism: A Reexamination · The Social Function of
Romantic Art · The Critique of Civil Society · The Organic Concept of
Society Romantic Religion and Politics 222
10. The Early Politics and Aesthetics of Friedrich Schlegel 245
The Politics of Schlegel's Early Classicism · Early Republicanism ·
The Politics of Romanticism Growing Conservatism 245
11. The Political Theory of Novalis 264
Historical Significance · Novalis and the French Revolution · The
Foundation of the Romantic State · "Die Christenheit oder Europa" 264
PART III. CONSERVATISM
12. The Rise of German Conservatism 281
German Conservatism in the 1790s · Justus Möser and the Aufklärung ·
Rehberg and the Hannoverian School · The Berlin Aufklärer · The
Conservatism of Friedrich Gentz · Eudämonia: The Mouthpiece of
Reaction 281
13. The Political Philosophy of C. M. Wieland 335
Wieland as a Political Thinker · The Birth of the Social Writer ·
Wieland's Political Theory, 1758- 1788 · Wieland and the French
Revolution 335
Conclusion 363
Notes 367
Index 429


フレデリック・C.バイザー著
杉田 孝夫訳
税込価格: ¥8,715 (本体 : ¥8,300)
定価:8715円 (税込)
本体価格:8300円
販売価格:8715円 (税込)
C1310
出版 : 法政大学出版局
サイズ : 20cm / 729,13p
ISBN : 978-4-588-00932-7
発行年月 : 2010.3
利用対象 : 一般

フランス革命後10年間の分裂と緊張のなかで、1800年以後のさまざまな思想はいかにして芽生えたのか。文学・哲学・歴史の領域をつらぬいて、1790年代におけるドイツの主要な政治思想家と政治運動を概観する。

分析の対象をフランス革命後の10年間に絞り、革命によってドイツの啓蒙主義者がそれ以前に共有していた思想的なコンセンサスを失い、いかに分裂と緊張の中に置かれることになったか、その分裂と緊張の中で、1800年以後のさまざまな思想がいかにして芽生えたのかを考察する。13人の思想家をとりあげ、その言説を分析しつつ、同時代の争点とその思想的文脈に内在する時代精神を描いた大著。


著者プロフィール
フレデリック・C.バイザー(バイザー、C、フレデリック)
http://en.wikipedia.org/wiki/Frederick_C._Beiser
1949 年に生まれる.オックスフォード大学でチャールズ・テイラーの指導のもとに,ヘーゲル『精神現象学』の起源に関する博士論文『現象学の精神』(The
Spirit of the Phenomenology,
1981)により学位を得た.1991年からインディアナ大学哲学助教授,2001年からはシラキューズ大学で哲学教授を務める.本書のほか,『理性の運命』(The
Fate of Reason, 1987),『理性の主権』(The Sovereignty of Reason,
1996),『ドイツ観念論』(German Idealism, 2002, 2008),『ロマン的規範』(The Romantic
Imperative, 2003),『哲学者としてのシラー』(Schiller as Philosopher,
2005),『ヘーゲル』(Hegel, 2005)の著書がある.


杉田 孝夫(スギタ タカオ)
http://www.soc.ocha.ac.jp/Site/A3EB7B9B-7F0D-4281-9108-02D75C42957A.html
1951 年岩手県に生まれる.山形大学人文学部卒業.東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了.東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得満期退学.現在,お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科教授.専攻:西洋政治思想史・比較家族思想史・政治理論(生活政治学).著書(共著)に,『現代世界と国民国家の将来』(御茶の水書房,1990年),『高学歴時代の女性──大学からのメッセージ』(有斐閣,1996年),訳書(共訳)に,C.
A.リーズ『政治の世界──理論・思想・制度・国際』(御茶の水書房,1987年),Q.スキナー『思想史とはなにか──意味とコンテクスト』(岩波書店,1990年,1999年),『フィヒテ全集
第6巻 自然法論』(晢書房,1995年),『同 第21巻 社会哲学講義』(同,2009年),その他がある.

2010-03-12

柴田翔の卒業論文は「カフカの初期短編」を扱っている

『カフカセレクション2』がでましたが
お読みになりましたでしょうか?
柴田翔の作品読解はやっぱり古めかしいなとおもいつつ
卒業論文が「カフカの初期短編」だというのには興味津々

エリザベート・ド・フォントネ著/「動物たちの沈黙」/谷昌親(早稲田大学教授)/彩流社

エリザベート・ド・フォントネ著/「動物たちの沈黙」/谷昌親(早稲田大学教授)/彩流社
http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-7791-1338-3.html

《動物性》という観点から、約2500年にもわたる西洋思想史の断面を見事に切り取ってみせた大著
著者はフランスの哲学者で、古代哲学にも通じている。ユダヤ問題にも関心があるよう。
この本の基本コンセプトは、ハイデッガーの「動物」議論に対する反駁のようです

『カフカセレクション3』は、ジュンク堂新宿店でバカ売れしてました
あれを読むと、やっぱり動物物語って「寓話」なんだなあ
という思いを強くします

YouTube - Franz Kafka -- Gibs auf

YouTube - Franz Kafka -- Gibs auf
Ein Film zur Parabel "Gibs auf" von Franz Kafka. Pr... Ein Film zur Parabel
" Gibs auf" von Franz Kafka. Presented by Wa*** Lit*** Studios Florian
Keller & Roland Werning. Category: Entertainment ...
<http://www.youtube.com/watch?v=vUTTr5jZlS8>

『歌姫ヨゼフィーネ、あるいはネズミの一族』小話

『カフカセレクション3』が出て、訳者浅井氏が
『歌姫ヨゼフィーネ、あるいはネズミの一族』をあとがきで絶賛していました

2009年1月5日?の朝日新聞朝刊にて
作家の桐野夏生と分子生物学者の福岡伸一さんが対談していました
桐野の『東京島』という、女1人、男30余人の島の話で
「女がいると秩序が乱れるからと異物を抹殺しようとする男社会の怖さ」を描いた
という作家に対し、「女性が一人で男性が多数というのは、オスにとって自分の存在意義が非常に不安定になる」
と福岡さんが言っています

これは、カフカ『ヨゼフィーネ』と照らし合わせると
おもしろい話ですね

『変身』のザムザは『ボケ倒し芸人』か

「ネタになる」名作文学33—学校では教えない大人の読み方 (ピンポイント選書)所収
# 単行本: 118ページ
# 出版社: プレジデント社 (2008/09)
# ISBN-10: 4833418843
# ISBN-13: 978-4833418843
# 発売日: 2008/09
# 商品の寸法: 19.2 x 11.8 x 2 cm

ドイツ・カフカ協会主催国際会議 "Kafka Interkulturell" (20.- 23. Juli 2009)

2009年7月20-23日の間、
ドイツ Marburg 近郊の Rauischholzhausen 城で開かれました

こちらをご覧ください
http://www.kafka-gesellschaft.de/pageID_6925228

Tagung Kafka Interkulturell

vom 20.-23. Juli 2009, organisiert durch die

Deutsche Kafka-Gesellschaft e.V. und das Gießener Graduiertenzentrum
der Kulturwissenschaften (GGK)

Tagungsprogramm

(Flyer)


Montag, 20. Juli 2009

10:00 Uhr Mitgliederversammlung der Deutschen Kafka-Gesellschaft e.V.

Einladung zur Mitgliederversammlung (pdf)
Anreise der Teilnehmer bis ca. 13:00 Uhr

12:30 Uhr Mittagessen

14:30 Uhr Begrüßung
durch die Vorsitzende der Deutschen Kafka-Gesellschaft e.V., Nadine Chmura

Sektion Intertextualität

15:15 – 17:30 Uhr
Christian Wiebe
„Beim Bau eines kafkaesken Textes. Überlegungen zu Situierbarkeit und
Verfremdung"

Natasha Gordinsky
„Kafka in Israel: Über die Dichtung von Israel Pinkas"
Karin Mantel
„Marie Redonnet, Silsie – Postmoderne réécriture von Kafkas Schloss?"


Dienstag, 21. Juli 2009

Sektion Komparatistik

09:30 - 11:45 Uhr
Anna Castelli
„‚Maxens topographischer Instinkt, mein Verlorensein': Kafka zwischen
Reisen und Schreiben"

Seiji Hattori
„Kafkas ‚visual turn'? Ein Versuch poetologisch-‚postkolonialer'
Lektüre des japanischen Ukiyoe-Motivs in Kafkas Beschreibung eines
Kampfes"

Hansjörg Bay (entfällt)
„Transkulturelle Stockungen. Verhaftung und Verwandlung bei Kafka und Tawada"

14:00 Uhr - 15:30 Uhr
Rachel Kafui Alinyoh
Gewalt als Schreibweise. Eine vergleichende Untersuchung zu Kafka und
afrikanischen Schriftstellern

Stephan Freißmann (entfällt)
„Anxiety of Influence? Kafkas Verwandlung, Foers Extremely Loud and
Incredibly Close und die Realitätsillusion"


Sektion Rezeption

Jean-Pierre Palmier
„Interkulturelle Hermeneutik: Zur Bedeutung von Borges' emotionaler
Kafka-Lektüre"

Jeong-Seung Paek
„Könnte sich Kafkas Motiv der Verwandlung verwandeln?"

Bernd Fischer
„Braucht Herkunft Zukunft? Zur transkulturellen Dynamik in Kafkas Amerika"


Mittwoch, 22. Juli 2009

Sektion Transkulturalität

9:00 - 10:30 Uhr

Robert Lemon
„Continental Drift: Orientalism, Anthropological Scepticism, and
Self-Critique in Kafka's Chinese Stories"

Yeon-Soo Kim
„Kafkas literarisches Spiel mit dem europäischen Orientalismus –
Analyse zu den China-Bildern in der Erzählung Beim Bau der
Chinesischen Mauer"

10:45 - 13:00 Uhr

Timm Reimers
„Zur interkulturellen Konstruktion von Kafkas Amerika-Bild"

Wilko Steffens
„Das Schloß als ‚Contact Zone': Inszenierte Naivität und
Ethnozentrismus in Kafkas letztem Romanfragment"

Özlem Firtina
„Interkulturelle Bezüge in Kafkas Die Aeroplane in Brescia"


Sektion Ästhetik

14:00 - 15:30 Uhr
Harald Neumeyer
„Raumzeit Amerika. Überlegungen zu Franz Kafkas Der Verschollene"

Evelyn Dueck
„Übersetzungskulturen – Die französischen Übersetzungen von Kafkas Der
Proceß als interkulturelle Textlandschaften. Unter besonderer
Berücksichtigung der Neuübersetzung von Axel Nesme (2001)"

16:00 - 17:30 Uhr

Marta Famula
„‚F. ist in einem Labyrint, er wird wohl kaum mehr herauskommen.' –
Mythologische und alttestamentarische Metaphern des Scheiterns in den
Texten Franz Kafkas, Friedrich Dürrenmatts und Jorge Luis Borges'"

Christoph Steier

„Der gestrichene Exot. Zur ‚tropischen Fülle' einer verworfenen
Ergänzung von Kafkas Ein Hungerkünstler"


Donnerstag, 23. Juli 2009

Sektion Autorschaft

09:00 Uhr - 11:15 Uhr

Gabriele von Bassermann-Jordan
„Franz Kafka, Kafka als Autor und das Tschechische"

Rebecca Schuman
„Die Macht des Schmutzes: Die ‚Semantisierung' des Armseligen in Kafkas Werken"

Young-Ryong Kim
„Der Labyrinthgänger in der Wüste. F. Kafkas autobiographisches
Schreiben und die Ästhetik des Zögerns"

Sektion Grenze

11:30 Uhr – 13:00 Uhr
Steffen Hannig
„Invasion und Rituale des Empfangs. Begegnung mit Grenzgängern bei
Kafka im Zeichen des Dionysos"
Michael Mayer
„‚Araber' und ‚Nomaden' – Aspekte der Kulturbegegnung in Franz Kafkas Kurzprosa"


13:00 Uhr Abschlussdiskussion

カフカ『変身』をMOMENTSが公演

カフカ『変身』をMOMENTSが公演
CINRA.NET(シンラドットネット)
本公演の原作はフランツ・カフカの『変身』。2006年に
上演し、好評を博したTHEATRE
MOMENTS版『ヘ・ン・シ・ン』を、よりダイナミックに、
また現代性を持たせて ...
<http://www.cinra.net/news/2009/04/16/234426.php>

『中東欧音楽の回路 ロマ・クレズマー・20世紀の前衛』

岩波書店 伊東信宏著 価格:¥3,045
■体裁=A5判・上製・カバー・232頁
■定価 3,045円(本体 2,900円 + 税5%)
■2009年3月27日
■ISBN978-4-00-023855-7 C0073

なつかしくエキゾチックな音楽には何が秘められているか.東欧ユダヤ民族のクレズマー,ロマのヴァイオリンやブラスバンド,ブルガリアのポップス.さらにはコダーイやバルトーク,リゲティの響き──「西欧」外のヨーロッパ音楽の歴史文化的背景を,シャガールやクンデラの作品をも糸口に読み拓く試み.参考音源
CD付

書評掲載案内
レコード芸術 2010年3月号
日本経済新聞(朝刊) 2009年5月17日
読売新聞(朝刊) 2009年5月10日:評者 片山杜秀(音楽評論家・日本思想史研究者)
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20090511bk02.htm

受賞のお知らせ
第31回サントリー学芸賞〔芸術・文学部門〕(2009年)

29. 憂鬱な出勤日、営業マンは虫になる。 フランツ・カフカ『変身』

【毎日が日直。「働く大人」の文学ガイド】
29. 憂鬱な出勤日、営業マンは虫になる。 フランツ・カフカ『変身』
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_40429_455050_164

カフカ『失踪者(アメリカ)』の戯曲化

論題 戯曲 アメリカ
著者 松本 修 ; フランツ カフカ

請求記号 Z11-114
雑誌名 悲劇喜劇
出版者・編者 早川書房
巻号・年月日 54(7) (通号 609) [2001.7]
ページ 97〜118,127〜174

ISSN 1342-5404
本文の言語コード jpn: 日本語
雑誌記事ID 462438400

カフカ『訴訟(審判)』の戯曲化

論題 上演台本『審判』 (特集 演技をしているのは誰か?) -- (演技する表象)
著者 フランツ カフカ ; 池内 紀 ; 松本 修(マツモト オサム)

請求記号 Z71-V291
雑誌名 SPT
エス・ピー・ティー
出版者・編者 せたがや文化財団・世田谷パブリックシアター
巻号・年月日 (4) [2007.12]
ページ 138〜189

本文の言語コード jpn: 日本語
記事種別コード 4: 特集
雑誌記事ID 735886218

『恩返し』『初めての悩み』『羊猫』の3短編を絵本化『カフカの絵本』

ある男が家に帰ると、部屋の中に巨大な卵があった。
その卵からヒナが飛び出し、男はコウノトリと思い、育て始める。「大きくなったら、私を背中に乗せて、
南の国へ連れて行け」と。この『恩返し』をはじめ、『初めての悩み』『羊猫』の3短編を絵本化しました。
カフカの不思議な世界は一見難解ですが、絶大なファン層もいます。成長期にある青少年がカフカ入門のきっかけになればと思います。
『ダレン・シャン』『デモナータ』のイラストで人気を博す田口智子氏がカフカ世界を魅力的に表現しました。

# 単行本: 48ページ
# 出版社: 小学館 (2009/2/26)
# ISBN-10: 4097263226
# ISBN-13: 978-4097263227
# 発売日: 2009/2/26
# 商品の寸法: 26 x 18.2 x 1.4 cm

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%AB%E3%81%AE%E7%B5%B5%E6%9C%AC-%E7%94%B0%E5%8F%A3-%E6%99%BA%E5%AD%90/dp/4097263226

ドイツ語圏のユダヤ系雑誌 全文閲覧可能なサイト

海外から雑誌を取り寄せなくても、webで閲覧できます

『東と西』誌や『ユダヤ人』誌、他にも見たこともない
 ユダヤ系雑誌が満載です。
 しかも、かなり操作しやすいサイトです(プリント
 アウトしても字がつぶれません)。
http://www.compactmemory.de/

雑誌記事『世田谷カフカ〜フランツ・カフカ「審判」「城」「失踪者」を草案とする〜』

BEST STAGE 2009年9月号

月刊誌
出版社名 USEN
発売日 2009年7月27日
雑誌JAN 4910080090999
雑誌コード 08009-09
税込価格 840円

新生『PLAYZONE』開幕! 最新インタビュー&ステージリポート
『PLAYZONE2009 太陽からの手紙』北山宏光×藤ヶ谷太輔×玉森裕太【Kis-My-Ft2】
『関西ジャニーズJr. 大阪松竹座 夏特別公演』中間淳太×桐山照史
The Musical『AIDA アイーダ』安蘭けい
『怪談 牡丹燈籠』瑛太
『コースト・オブ・ユートピア −ユートピアの岸へ』阿部寛
『ブラッド・ブラザーズ』武田真治×藤岡正明
TEAM NACS SOLO PROJECT『ライトフライト〜帰りたい奴ら〜』戸次重幸
『印獣』生瀬勝久×池田成志×古田新太
『ザ・ダイバー』野田秀樹×北村有起哉
『世田谷カフカ〜フランツ・カフカ「審判」「城」「失踪者」を草案とする〜』
ケラリーノ・サンドロヴィッチ×三宅弘城×村岡希美×植木夏十
『俺たちは天使だ! NO ANGEL NO LUCK 〜地球滅亡30分前!』
渋江譲二×鎌苅健太×藤田玲×山本匠馬
ミュージカル『テニスの王子様』The Final Match 立海 First feat. 四天宝寺
高橋龍輝×馬場良馬×増田俊樹×大河元気
ミュージカル『レ・ミゼラブル』ファン感謝デーイベントリポート

「世田谷カフカ」 〜フランツ・カフカ「審判」「城」「失踪者」を草案とする〜

劇のご紹介です

ナイロン100℃公演
NYLON100℃ 34th SESSION「世田谷カフカ」〜フランツ・カフカ「審判」「城」「失踪者」を草案とする〜
脚本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:三宅弘城、村岡希美、植木夏十、長田奈麻、廣川三憲、新谷真弓、安澤千草、藤田秀世、皆戸麻衣、喜安浩平、吉増裕士
杉山薫、眼鏡太郎、廻飛雄、柚木幹斗/猪岐英人、水野顕子、菊地明香、白石遥、野部友視、田村健太郎、斉木茉奈、田仲祐希、伊与顕二、森田完
中村靖日、横町慶子
日程:2009年9月28日(月)〜10月12日(月・祝)
劇場:下北沢 本多劇場
お問合わせ:キューブ 03-5485-8886(平日12:00〜18:00)
http://www.sillywalk.com/nylon/info.html

漫画『変身』と新訳『訴訟』

桜壱バーゲン『変身』
http://www.futabasha.co.jp/magazine/action_zero/arasuji_henshin.html

『訴訟』 (光文社古典新訳文庫 Aカ 1-2)
カフカ (著), 丘沢 静也 (翻訳)

漫画の方は、エロギャグ漫画家の作品ということで
それらしい作品ではありますが
でもカフカの作品自体にもエロっぽいギャグ?はあるので
よくできた漫画だと思いました
今までみた『変身』翻案ものの中ではかなり上位です

『訴訟』は、史的批判版からの訳です
日本はほんとに翻訳大国ですね

カフカという地名!@日本

北海道礼文島
http://www.kafuka.or.jp/

地元の方の発音は「かぶか」なんだそうです

中島敦のカフカ受容

独文学会
●中島敦の独乙語の時間(N. Yamamuro)[J]
http://www.jgg.jp/modules/kolumne/details.php?bid=65

明星聖子女史のカフカ論

インタビュー記事をご紹介します

・特集「グーテンベルグからグーグルへ」訳者インタビュー(上)
〔[本]のメルマガ vol.373 - 2009年10月25日〕
http://back.honmaga.net/?eid=903004

カフカ遺稿の行方

Disputed Kafka estate may belong to Israel National Library
Ha'aretz
Esther Hoffe died two years ago. Brod's estate executor, attorney Ehud Sol,
... discover a recent testimony by a noted German Kafka scholar to this
effect. ...
<http://www.haaretz.com/hasen/spages/1143606.html>

In Israel, a tangled battle over the papers of Franz Kafka
Washington Post
"Whether or not there is any original Kafka material, there is material
that will shed ... Now that Esther Hoffe is dead, the state has intervened
again. ...
<http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/01/05/AR201...>

Europeanaの新プロジェクト「都市のユダヤ人」

Europeanaの新プロジェクト2件のテーマは「都市のユダヤ人」と「ヨーロッパのテレビ」
カレントアウェアネス-R chojo
欧州デジタル図書館"Europeana"が2011年初めを目指して、新しいプロジェクトを2件開始する予定だということです。この2件のプロジェクトのテーマはそれぞれ、「ヨーロッパの都市化に対するユダヤ人の貢献」と「ヨーロッパのテレビにおける象徴的瞬間」だということです。前者では、書籍、新聞、切り抜きなどから数百万ページ、写真1万枚、葉書1,500枚、聴覚資料7,150点がデジタル化されるということです。これらの資料は、ヨーロッパ7か国の文化機関から集められる予定です。後者では、Europeanaと提携している18機関から集めた、3万カットがデジタル化されます。

New Projects Launched: JUDAICA Europeana and EUscreen
(Europeanaのプレスリリース)
http://app.e2ma.net/campaign/1403149.e9007495d248c561c7d2027e619cba2e

EC funds Jewish museums to go digital - THE JC.com 2010/2/9付けの記事
http://www.thejc.com/news/world-news/26970/ec-funds-jewish-museums-go...

「クレズマー」(東欧ユダヤ人の音楽)について、大阪と東京でシンポジウム

2010年1月15日

クレズマー・シンポジウム 東欧ユダヤ人の音楽への招待

主催:ストロームさん・シュウォーツさんを招聘する会

連絡先:松山大学 黒田研究室(電話: 089-926-7783 Email: kuroda{at}cc.matsuyama-u.ac.jp)

アメリカから専門家2人をお招きして、「クレズマー」(東欧ユダヤ人の音楽)について、大阪と東京でシンポジウムを行ないます。ご関心のある方のご来場をお待ちしています(全日程無料)。なお5日のワークショップへの参加、6日のコンサートで一緒に演奏することをご希望の方は、事前に黒田研究室までメールでご連絡ください。

■大阪セッション■

大阪大学 21世紀壊徳堂 阪急電車宝塚線「石橋」駅(特急・急行停車)下車 徒歩約15分

http://21c-kaitokudo.osaka-u.ac.jp/30a230af30bb30b9/

■3月5日金

16時〜17時30分 クレズマー・ワークショップ(翌日のためのリハーサルを兼ねる)

18時〜20時 17時半開場 「クレズマー集中討議」(「コンフリクトの人文学」セミナー 通訳なし(コメンテイター:大阪大学・伊東信宏さん))

■3月6日土

13時半開場 14時〜16時 一般向けレクチャー・コンサート 部分通訳のみ(ゲスト:樋上千寿さん(オルケステル・ドレイデル)、他)

■東京セッション■

立教大学太刀川記念館3階多目的ホール 池袋駅西口 徒歩7分 立教大学キャンパス内

http://www.rikkyo.ac.jp/aboutus/profile/facilities/tachikawa_hall/

■3月8日月

17時30分開場 18時〜20時 「東京クレズマー・ナイト」 一般向けレクチャー+コンサート 通訳あり

■招待講師のプロフィール■

イェール・ストローム(Yale Strom)氏

 現在の正式の肩書きはサン・ディエゴ州立大学のアーティスト・イン・レジデンス。東欧ユダヤ人とその音楽について、すでに1980年代からフリーのライターとして著書を出版し、次のタイトルはクレズマー音楽について書かれた、スタンダードになる研究書である。

"The Book of Klezmer: The History, The Music, The Folklore from the
14th Century to the 21st" Chicago (A Cappella Books) 2002

 ストローム氏の特徴は東欧を幅広くフィールド・ワークしている点で、これらの実績を踏まえて多くの著作を出しているだけでなく、音楽CD・ドキュメンタリー映画などの製作もしている。さらにストローム氏はHot
Pstromiなるバンドを率いるフィドラーでもあり、アメリカ国内の代表的クレズマーと演奏するだけでなく、フィールド・ワークで訪れた各地(ロシアのビロビジャンを含む)で、現地のミュージシャン(ロマのミュージシャンを含む)と共演をしている。

 ストローム氏はクレズマー研究の第一人者として、アメリカ内外の機関のセミナー(クレズマーやイディッシュ)で、これまでに多くの講演をしてきた実績がある。

http://www.yalestrom.com/

http://en.wikipedia.org/wiki/Yale_Strom

エリザベス・シュウォーツ(Elizabeth Schwartz)氏

 ストローム氏のご伴侶で、ルーマニアン・スタイルの歌手。アメリカ内外でコンサート活動をし、セミナーの講師も務めてきた。これまでに複数のCDをリリース。

 シュウォーツ氏の詳細については以下の参照:

http://www.voiceofklezmer.com/index.html

■レクチャーの内容(予定)■

イェール・ストローム氏

・ストローム氏が中欧と東欧で行なった民俗学調査の実際

・クレズマー音楽とはなにか?、ロマ音楽とどこが違うか?

・デイヴ・タラスがアメリカのクレズマーにもたらしたもの(デイヴ・タラスはアメリカのクレズマー先駆者)

エリザベス・シュウォーツ氏

・ルーマニア民謡とルーマニア・クレズマー音楽との類似性

■共催■

大阪大学グローバルCOE「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」研究プロジェクト「ヴィジュアル・アートにおけるグローカル・コンフリクトの研究」「音楽の生産・消費・流通におけるコンフリクト」「美的近代におけるローカリズムと反ローカリズム」「シオニズムの考古学」

神戸・ユダヤ文化研究会

科研基盤B「ユーラシア・ユダヤ現代史の構築」(代表者:高尾千津子)

科研挑戦的萌芽「アメリカ移民後の東欧系ユダヤ人の音楽(クレズマー)に関する文化史的研究」(代表者:黒田晴之)

カフカと同世代のアメリカ人学生の卒業アルバム等

米ノースカロライナ大、19世紀末から20世紀半ばごろまでの学生の卒業アルバム等をデジタル化
Posted 2010年2月22日
米国のノースカロライナ大学が、学生の卒業アルバム(1890年〜1966年)や卒業生に関する雑誌(1912年〜1924年)等、かつての学生生活を知るうえで貴重な資料をデジタル化し、ウェブで公開しています。この卒業アルバムデジタル化は、他に3つの大学も加わって取り組んでいる卒業アルバムデジタル化プロジェクトの一環だということです。デジタル化はInternet
Archiveとのパートナーシップの下で行われ、デジタル化した資料はInternet Archiveのウェブサイトで管理されています。

Digitized UNC Yearbooks Bring University's History to the Web
- Library News and Events 2010/2/17付けの記事
http://www.lib.unc.edu/blogs/news/index.php/2010/02/digitized-unc-yea...

UNC Yearbooks(卒業アルバム)
http://www.lib.unc.edu/ncc/uncyearbooks.html

The Alumni Review(卒業生に関する雑誌)
http://www.lib.unc.edu/ncc/alumnireview.html

Carolina Digital Library and Archives Digital Production Center
http://cdla.unc.edu/index.html?page=dpctech

カフカの親友Felix Weltschの伝記

Kafkas fast unbekannter Freund: Leben und Werk von Felix Weltsch.
Philosoph, Journalist und Zionist (Broschiert)
von Carsten Schmidt (Autor)

Broschiert: 300 Seiten
Verlag: Königshausen & Neumann (März 2010)
Sprache: Deutsch
ISBN-10: 3826042743
ISBN-13: 978-3826042744

『翻訳理論の探求』 アンソニー・ピム 著

<みすず書房>
『翻訳理論の探求』 アンソニー・ピム 著
税込価格 : \5250 (本体 : \5000)

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/320頁
定価 5,250円(本体5,000円)
ISBN 978-4-622-07518-9 C1080
2010年3月10日発行

http://www.msz.co.jp/book/detail/07518.html

翻訳理論の探求
EXPLORING TRANSLATION THEORIES

著者
アンソニー・ピム
訳者
武田珂代子


翻訳の根本問題を多面的に考察した力作。言語学、哲学、社会学、カルチュラルスタディーズ、比較文学の最新成果をふまえた洞察が、翻訳の研究に、実践に、多くの手がかりを与えるだろう。

本書は西洋の翻訳理論を土台とし、言語学的アプローチに基づく古典的な翻訳理論から、文化翻訳を含む最近のモデルまで、翻訳理論の展開を考察する。
焦点になるのは、等価、機能主義、記述的翻訳研究、翻訳の不確定性、ローカリゼーション、文化翻訳といった中核的パラダイム、およびその関連理論である。ポストモダン・カルチュラルスタディーズや社会学のモデルとして翻訳を扱うアプローチにも触れ、従来の翻訳の概念を超えた取り組みが紹介される。

各理論の系譜・繋がり、パラダイム間の相違点、また各パラダイムに対する批判や擁護が明確に提示されている。さらに各章末の「課題の提案」が、翻訳事象に対する読者自身の問題意識を喚起するだろう。
ジェレミー・マンデイ『翻訳学入門』が、翻訳学の全体像が分かり、研究の糸口の指針となる優れた入門書であるのに対し、この本は「翻訳とは何か」という根源的な議論への起爆剤となる書物である。

著者アンソニー・ピムは、比較文学を学んだ後、社会学、哲学、言語学、翻訳学を修めた。現在、翻訳通訳・異文化間研究の分野で研究と実践指導にあたっている。世界中で講演や講義を行いながら研究者育成に精力的に取り組んでおり、そのカリスマ性に惹かれた多くの新進翻訳研究者が師事を仰ぐ存在である。
英語、フランス語で発表してきた著書、編書、論文は200を超え、翻訳理論・研究の分野で最も引用される学者の一人だ。最新の翻訳事象に注意を向け、翻訳の根源的テーマに対し鋭い問題提起をし、困難な課題に真っ向から挑戦し続けている。本書は、そうした著者の、翻訳学への情熱と健全な批判精神がみなぎる一書である。

カバー画:室井佳世「萌黄」(2007年)
「翻訳理論の探求」の著訳者:

アンソニー・ピム
Anthony Pym
オーストラリア、パース出身。オーストラリアで比較文学を学んだ後、フランス、米国、ドイツで比較文学、哲学、社会学、言語学、翻訳学を学ぶ。フランス国立社会科学高等研究院(EHESS)より社会学で博士号取得。米国、ドイツでも哲学、社会学、言語学、翻訳学を研究。現在、スペインのロビラ・イ・ビルジリ大学教授、翻訳通訳・異文化間研究博士課程プログラムの責任者。モントレー国際大学大学院客員教授。翻訳学における根源的テーマで鋭い問題提起をし続けると共に、社会学的アプローチや翻訳とテクノロジーの関係など、新分野での研究をリードしてきた。翻訳学の最先端を走り、翻訳研究の国際的ネットワーク作りや若手育成にも精力的に取り組む。カリスマ性と面倒見のよさで、若い研究者にとってはスター的存在。これまで、英語、フランス語で著書、編集書、論文を200以上発表。翻訳研究分野で最も引用される研究者の一人。
オフィシャル・ウェブサイトhttp://www.tinet.cat/~apym/
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
武田珂代子
たけだ・かよこ
熊本市生まれ。現在、カリフォルニア州パシフィック・グローブ在住。モントレー国際大学(MIIS)翻訳通訳大学院准教授(通訳実習、通訳研究の科目を担当)。また、会議・法務通訳者として活躍している。MIISで翻訳・通訳学修士号、ロビラ・イ・ビルジリ大学(スペイン)で翻訳通訳・異文化間研究博士号を取得(指導教授の一人は『通訳学入門』[邦訳・みすず書房2008]の著者フランツ・ポェヒハッカー)。著書:『東京裁判における通訳』(みすず書房2008)。論文:訴訟通訳、通訳教育、第二次世界大戦中の日系米人語学兵、継承語と国際紛争、東京裁判における通訳等に関する英語論文や発表多数。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

目次

図表のリスト
謝辞
まえがき

第1章 翻訳理論とは何か
 1.1 「理論づけ」から「理論」へ
 1.2 「理論」から「パラダイム」へ
 1.3 本書の構成
 1.4 なぜ翻訳理論を学ぶのか
 1.5 翻訳理論はどう学ぶべきか
第2章 自然的等価
 2.1 概念としての自然的等価
 2.2 「等価」対「構造主義」
 2.3 自然的等価を維持する翻訳手順
 2.4 テクストベースの等価
 2.5 「比較のための第三項」と「意味の理論」
 2.6 自然的等価の長所
 2.7 頻繁な議論
 2.8 歴史的な下位パラダイムとしての自然的等価
第3章 方向的等価
 3.1 二種類の類似性
 3.2 等価の定義における方向性
 3.3 検証としての逆翻訳
 3.4 方向的等価の二項対立性
 3.5 分類は二つだけか
 3.6 関連性理論
 3.7 幻想としての等価
 3.8 方向的等価の長所
 3.9 頻繁な議論
第4章 目的
 4.1 新パラダイムの鍵としてのスコポス
 4.2 ライス、フェアメーアとスコポス的アプローチの起源
 4.3ホルツ=メンテーリと翻訳者の専門知識に関する理論
 4.4 目的に基づいた「事足りる」翻訳の理論
 4.5 誰が目的を決めるのか
 4.6 目的パラダイムの長所
 4.7 頻繁な議論
 4.8 プロジェクト分析への応用
第5章 記述
 5.1 等価パラダイムに何が起こったか
 5.2 記述パラダイム内の理論的概念
 5.3 規範
 5.4「想定された」翻訳
 5.5 目標側の優先
 5.6 翻訳の普遍的特性
 5.7 法則
 5.8 頻繁な議論
 5.9 記述パラダイムの行方
第6章 不確定性
 6.1 なぜ「不確定性」か
 6.2 不確定性原理
 6.3言語の決定性と翻訳の非決定性
 6.4 不確定性と共存するための理論
 6.5 脱構築
 6.6 では、どう翻訳すべきか
 6.7 頻繁な議論
第7章 ローカリゼーション
 7.1 パラダイムとしてのローカリゼーション
 7.2 ローカリゼーションとは何か
 7.3 国際化とは何か
 7.4 ローカリゼーションは新しい概念か
 7.5 テクノロジーの役割
 7.6 翻訳はローカリゼーションの一部か
 7.7 頻繁な議論
 7.8 ローカリゼーションの行方
第8章 文化翻訳
 8.1 新世紀のための新パラダイムか
 8.2 バーバと「非実質的な」翻訳
 8.3 翻訳不在の翻訳:広範な学問の希求
 8.4 翻訳としての民族誌学
 8.5 翻訳社会学
 8.6 スピヴァクと翻訳の政治的精神分析
 8.7 「一般化された翻訳」
 8.8 頻繁な議論

あとがき:自分の理論を生み出そう
訳者あとがき
付録:訳者と原著者のQ&A
参考文献
人名索引
事項索引

2010-03-11

三谷研爾『世紀転換期のプラハ—モダン都市の空間と文学的表象』 三元社 (2010年)

ミタニケンジ セイキテンカンキノプラハ モダントシノクウカントブンガクテキヒョウショウ サンゲンシャ
Kenji, Mitani. Prag um Jahrhundertwende.

2010年2月25日/A5判上製/334ページ/ISBN978-4-88303-264-8
NDC分類: 940.4
NDLSH: ドイツ文学--歴史--20世紀/Kafka,Franz (1883-1924)/プラハ--文学上


■内容紹介■

20世紀初頭、「近代」の波濤は中欧の古都プラハにも激しく打ち寄せた。
カフカをはじめとする「プラハのドイツ語文学」の作家たちもまた、生活世界のいちじるしい変貌と深刻な民族対立に巻き込まれていく。
彼らの都市小説を社会文化史から読みとく、意欲的なモダニズム論。

■目次■

はじめに 5

序章 国民文学史の境界 〈プラハのドイツ語文学〉研究史をめぐって 11

1 沈黙する国民文学史 14
2 表現主義論争からカフカ会議へ 18
3 〈プラハのドイツ語文学〉の研究プログラム 26
4 プラハ・ドイツ語と逸脱論的思考 31
5 研究状況の拡散 37
6 プラハ神話とその機制 41
7 本書の課題 49

第1章 文化と政治 世紀転換期のプラハ・ドイツ社会 55

1 ある知的葛藤の風景  カフカのポラク宛書簡から 56
2 ボヘミアの民族対立とプラハ・ドイツ社会 66
3 文化の政治化 80
4 閉ざされた自助的社会 93
5 対抗文化の萌芽 100
6 文学研究と想像の空間 106
7 父親的世界を超えて 112

第2章 都市空間の近代化と〈魔都〉の表象 125

1 都市空間の歴史的形成 128
2 産業博覧会と衛生化措置 139
3 モダン都市への二重のまなざし 150
4 プラハ小説の系譜 164
5 制御不能性の表象  マイリンクの『ゴーレム』 170
6 室内と郊外  レッピンの『ゼヴェリーン闇をいく』 183

第3章 モダン都市と〈交通〉の表象 213

1 往来と娼館  カフカのパリ旅行から 214
2 流通するエロス  キッシュの『娘飼い』 223
3 越境のユートピア  ブロートの『チェコ人の女中』 248
4 〈交通〉のエスノグラフィー  カフカの『失踪者』 275
5 都市経験と物語  むすびにかえて 311

あとがき 317

プラハ市街図(一九一三年版Baedekerによる) i
図版出典一覧 iii
参考文献一覧 v

■著者紹介■三谷研爾[ミタニケンジ]
1961年京都生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学。大阪府立大学総合科学部をへて現在、大阪大学大学院文学研究科教授。博士(文学)。専門分野はドイツ・オーストリア文学、中欧文化論(書籍刊行当時)

『世紀末ウィーン文化探究』西村雅樹. -- 晃洋書房, 2009.7

世紀末ウィーン文化探究 / 西村雅樹. -- 晃洋書房, 2009.7
ISBN 978-4-7710-2055-9 (4-7710-2055-8)
書名 世紀末ウィーン文化探究
サブタイトル 「異」への関わり
NDC: 940.26
NDLSH オーストリア文学 -- 歴史 -- 近代; ウィーン--文化--歴史--近代;ユダヤ人--オーストリア--歴史--近代; ジャポニスム
著者 西村雅樹
http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/dokubun/nishimura.html
発行 晃洋書房(こうようしょぼう)
判型 四六判(19 x 13.6 x 2.6 cm )
頁数  242,5P
刊行 2009年7月
価格 税込 2,940円
概要(出版社) 世紀末ウィーンにおける、ユダヤ系知識人の精神状況、芸術家たちが抱いた日本への関心をめぐる問題を取り上げ、多様で豊かな文化を探究する。
概要(「BOOK」データベース)ウィーン留学期の斎藤茂吉も観たオーバーアマガウ受難劇。第二次大戦後の台本改訂における問題点の指摘、ならびに音楽家マーラーの精神性との対比を含む『オーバーアマガウ受難劇』。クリムトらによって結成された「分離派」による「日本美術特集展」に対するバールらの批評家の反応を通して、日本への関心のあり方を探った『ウィーン分離派の「日本展」をめぐって』。全十章から成る「世紀末ウィーン文化」探究成果の集成。


目次

序章 アメリカの「世紀末ウィーン文化」研究書

第�部 「異」への関わり
第一章 世紀末ウィーンにおける「異」への関わり

第�部 世紀末ウィーンのユダヤ人問題
第二章 ウィーンのユダヤ系文化史家ハンス・ティーツェ
第三章 ハプスブルク帝国末期ウィーンのユダヤ系市民
第四章 オーバーアマガウ受難劇
第五章 ヘルマン・バールと同時代のユダヤ系思想家たち

第�部 世紀末ウィーンのジャポニスム
第六章 ウィーン分離派の「日本展」をめぐって
第七章 バールの主要関心事と日本
第八章 ホーフマンスタールにとっての東洋
終章 世紀末ウィーンの芸術と光

著者の問題意識(http://www.hmn.bun.kyoto-u.ac.jp/glomus/member.html から転載)
世紀末ウィーンにおける異文化受容
   19世紀末から20世紀初頭にかけての世紀末ウィーン文化を研究するにあたっては,異文化との関わりが重要なテーマとなる。バールやホーフマンスタール等「若きウィーン派」の文学者たちの中には,日本への関心を示した人々がいた。その関心は,西洋の理性中心主義への批判という問題意識に発するものであった。この問題意識は言語への懐疑と批判として展開され,同時代に東洋思想への傾斜を示したオーストリア人マウトナーの論ともつながりを持つ。また世紀末ウィーンにあって主要な役割を果たしたユダヤ系知識人においては,キリスト教を精神的支柱とする西欧文明に同化するにあたって葛藤が見られた。シュニッツラーには,この点を扱った問題作が見られる。ユダヤ系知識人が抱えていた西欧文明受容というこの問題は,近代西洋精神への問い直しという問題として,前述のウィーンの作家たちの東洋への関心とも重なるものと言える。

『機械仕掛けの歌姫 19世紀フランスにおける女性・声・人造性』

機械仕掛けの歌姫 19世紀フランスにおける女性・声・人造性

著編者: フェリシア・ミラー・フランク著
Felicia Miller Frank
訳者: 大串尚代訳
ISBN: 9784887217683(4887217684)
価格(税込): \3,990(3,800円+税)
判頁: 四六判/398頁(ページ 367,31P)
発行年月: 2010年2月
C-CODE 0010
NDC 950.26
ジャンル 文芸 > 海外文学 > 海外幻想文学

人造美女研究の聖典!
「女性」と「人造」というきわめて今日的なテーマに対して、「声」という切り口から挑んだ意欲作。古代の物語におけるセイレーンから、映画『ディーバ』まで、女性と声との間には特別な関係があるとされてきた。その関係は何に由来するのか。本書ではリラダン『未来のイヴ』や
ヴェルヌ『カルパチアの城』、あるいはバルザック、ジョルジュ・サンド、ホフマン『砂男』を取り上げ、女性の「天使」のような声、人工的な声が、崇高をさらには芸術における近代を表すことを論じる。

【目次】
イントロダクション
第1章 母なる声への郷愁
第2章 エコーの忘れ得ぬ歌
第3章 女祭司の歌
第4章 時計仕掛けの鳥―歌手と天使と曖昧な性差
第5章 ボードレールと化粧する女
第6章 エディソンの録音された天使
第7章 人ならざるものの声、崇高なる歌
解説 高山宏
訳者あとがき/索引/参考文献/原注

原著:The Mechanical Song : Women, Voice, and the Artificial in
Nineteenth-Century French Narrative

Frank, Felicia Miller
Stanford Univ Pr (1995/07 出版)
Hardcover:ハードカバー版
ISBN: 9780804723817
DDC分類: 843.709352042
ページ数 223 ページ
http://books.google.co.jp/books?id=IvSHzvhhhboC&lpg=PP1&ots=ewLl-Wq1QT&dq=The%20mechanical%20song%3A%20women%2C%20voice%2C%20and%20the%20artificial%20in%20nineteenth-century&pg=PP1#v=onepage&q=&f=false

類書:
『人造美女は可能か?』巽孝之、荻野アンナ[編](慶應義塾大学出版会)
http://booklog.kinokuniya.co.jp/takayama/archives/2007/10/post_25.html

議論の対象となる作品:
歌姫コンシュエロ 上 愛と冒険の旅 (ジョルジュ・サンドセレクション 3)
歌姫コンシュエロ 下 愛と冒険の旅 (ジョルジュ・サンドセレクション 4)

『未来のイヴ』(原題L'Ève future)はフランスの作家ヴィリエ・ド・リラダンの代表作であるSF小説
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0953.html

カルパチアの城 (集英社文庫―ジュール・ヴェルヌ・コレクション): ジュール ヴェルヌ, Jules Verne

声と現象 (ちくま学芸文庫): ジャック・デリダ、林好雄訳

JAS研究会のお知らせ@京都大学、2010年 4月 4日(日) 13:30〜

来る4月4日(日)、京都大学で研究会(主催:西成彦〔立命大〕)が開催されます。
 これまで参加されたことが無い方も大歓迎です。
 発表の題目を見て、興味のある方はぜひお越し下さい。

           記

 JAS研究会
 日時: 2010年 4月 4日(日) 13:30〜
 会場: 京都大学 吉田南キャンパス 人間・環境学研究科棟2階233教室
 (http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_ys.htm

 研究発表 1: 近代クラクフのユダヤ人に関する一考察
          佐伯 彩 (奈良女子大学院生)

 研究発表 2: 「若きヴィルノ」の詩人アブラハム・スッケヴェルについて
          田中壮泰 (立命館大学院生)

 研究発表 3: ドイツ人の記憶と痕跡を探す旅——カール=マルクス・ガウス『散り散りのドイツ人』をめぐって
          佐々木茂人 (京都外国語大学)

 なお、研究発表の後、懇親の場を設けております。
 ご不明な点がありましたら、西村(nishimurayuu[atmarc]l03.mbox.media.kyoto-u.ac.jp )までご連絡ください。

オックスフォード大学、ボードリアン図書館の改築計画を発表

オックスフォード大学が、ボードリアン図書館の修繕・改築計画を発表しています。計画には、貴重書を始めとした特別コレクションのための質の高い書庫の新設、先進的な研究をサポートするための図書館施設の構築、展示ギャラリーや他の施設を使った資料のパブリックアクセスの拡張、という3つの目的が示されています。改築作業は
2015年に完了する予定で、800万冊を収蔵可能な新図書館"Weston Library"として再開するとのことです。

Bodleian Library unveils plans for long-awaited renovation of New
Bodleian Library(University of Oxford Bodleian Librariesのニュースリリース)
http://www.bodleian.ox.ac.uk/news/2010_mar_04

Oxford University's £78m Bodleian library plans on show(BBC News 2010/3/4付けの記事)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/8548860.stm