2011-08-30

『カフカ中期作品論集』

カフカ中期作品論集
編者:古川昌文/西嶋義憲
執筆者 : 有村隆広/安藤秀國/上江憲治/
佐々木博康/下薗りさ/立花健吾/西嶋義憲/
野口広明/古川昌文/牧秀明/村上浩明

四六判・上製・410頁
ISBN978-4-8102-0228-1
3,150円 (本体3,000円)
2011年7月刊

■内容紹介
カフカ「中期」の代表作を
11名の執筆者が徹底分析!

 本書では「中期」(1914年夏から1917年春までの3年間)に書かれた作品のうち、短編『流刑地にて』と短編集『田舎医者』を取り上げ、第一部では『流刑地にて』を第二部では『田舎医者』に収められた14編の作品をそれぞれ独立させて論じた。生前に発表された代表的な短編と短編集が11名の執筆者によりさまざまな角度から分析される。
 巻末に「年譜」と「索引(人名・作品・事項)」を付した。


■目次

短編『流刑地にて』
『流刑地にて』—戦う二人
『流刑地にて』—「書くこと」の断罪
『流刑地にて』—「お見通し」発言の分析

短編集『田舎医者』
『新しい弁護士』—自由への憧れと諦念
『田舎医者』—夢の技法
『天井桟敷にて』—真実と現実
『天井桟敷にて』—構造分析
『一枚の古文書』—騙し絵の構図

ほか