英国十八世紀文学叢書 [全6巻]
英国近代文芸の原点は十八世紀にあり、「古典」の呼び名にふさわしいタイトルが綺羅星のごとく並ぶ。
小説の始祖といわれるデフォーやリチャードソンが活躍しただけではない。
スウィフトの『ガリヴァー旅行記』は世界中で知らぬ人がない読み物となり、
さらにはゴシック小説、黒人文学も出現し、ポルノグラフィの古典まで密かに書かれた。
今日の「文学」の原型が数々生み出された熱い創造の時代を、すべて新訳・初訳の作品群に濃縮
[2011年12月下旬刊行開始 ・初回2冊同時配本]
「あの人はついに本性を現したのです」——英国小説はユウワクで幕を開ける。
【第1巻 メロドラマ】
パミラ ——淑徳の報い
サミュエル・リチャードソン 〔著〕 原田範行 〔訳〕
四六判 上製 770頁/予価5,775円(本体5,500円+税)
ISBN 978-4-327-18051-5 C0397
2011年12月21日発売予定
英国小説の出発点といわれる作品のひとつ。美しく無垢なメイドが、紳士面をして近づいてきた若主人のセクハラにあい、監禁されてしまう。貞操を守るための必死の闘いを、登場人物の手紙のみで綴り、そのスリリングな展開は今なお十分に面白く読める。大胆な現代風の新訳で刊行する。
奇跡、幻影、魔法、予知夢——あらゆる超自然が信じられていた、暗黒の時代の物語
【第4巻 ゴシック】
オトラント城
ホレス・ウォルポール 〔著〕 千葉康樹 〔訳〕
崇高と美の起源
エドマンド・バーク 〔著〕 大河内 昌 〔訳〕
四六判 上製 350頁/予価3,360円(本体3,200円+税)
ISBN 978-4-327-18054-6 C0397
2011年12月21日発売予定
『オトラント城』は最初のゴシック小説であり、今日のホラー小説の原点である書。格調は損なわずに斬新な新訳で刊行する。『崇高と美の起源』は、そのゴシック美学をはじめて理論化したエッセイ。
[続 刊]
【第2巻 諷刺】 ガリヴァー旅行記 ジョナサン・スウィフト 〔著〕 高山 宏 〔訳〕
【第3巻 災厄のドキュメンタリー】 ペストの記憶 ダニエル・デフォー 〔著〕 武田将明 〔訳〕
【第5巻 マイノリティ】 イクイアーノの生涯の興味深い物語 久野陽一 〔訳〕
【第6巻 ポルノグラフィ】 エロチカ・アンソロジー 小林章夫 〔編訳〕