2013-02-27

近代文学の中の"放蕩息子"-ジイド・リルケ・カフカ

《放蕩息子》の精神史 : イエスのたとえを読む
宮田光雄 著, 新教出版社, 2012.7, 191p


福音書に記されたイエスのたとえの中でも最もよく知られている"放蕩息子"。このたとえは古代以来数多くの人々のたましいに刺激を与え、様々な解釈と造形を生み出してきた。いま危機と混迷の時代を生きる私たちは、このたとえから何を読みとることができるのか。豊かな学殖と深い洞察をもって解釈史をたどりながら、神と人間のドラマを読み解く。


[目次]

第1部 キリスト教美術の中の"放蕩息子"(中世教会美術
宗教改革の時代の"放蕩息子"-デューラーとヒエロニムス・ボス
レンブラントの"放蕩息子"
ロダン以後バルラッハまで
現代美術の中の"放蕩息子")
第2部 "放蕩息子"の精神史("放蕩息子"のたとえを読む
"放蕩息子"の精神史-古代教会から宗教改革まで
近代文学の中の"放蕩息子"-ジイド・リルケ・カフカ
"放蕩息子"の精神分析学的解釈-自己実現と影
"放蕩息子"と現代文明-明日への希望)